恋心
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緋那
『これでいいか?』
和室に布団を敷き、枕元に水と薬を用意した。
銀時
『妙に優しいじゃねーか。お前こそ熱でもあるんじゃねぇの?』
緋那
『病気の時くらい誰だって優しくされたいだろ』
あの総悟や土方でさえ、緋那が弱ってる時は優しくしてくれる。
逆もまた然り。
緋那
『じゃあ俺帰るから、ゆっくり休めよ。ンで早く治せ』
銀時はゴホゴホと咳をし、緋那の手を掴む。
緋那
『どうした?』
せっかくなのでこのまま風邪のフリをしておく事にした。
緋那に優しくされたい。
甘やかされたい。
銀時
『此処にいてくれ』
眼を潤ませ、切願する。
銀時
『駄目、か?』
緋那は布団の横に腰を降ろした。
緋那
『いいよ。元々今日はお前に付き合う日だったしな』
優しく手を握り返す。
緋那
『俺が傍にいるから安心して寝ろ』
キュン…
銀時
(なんか逆じゃね、これ)
まぁ緋那に労って貰えて悪い気はしない。
銀時
『なぁ、今日さ、ヅラと何話してたんだ?随分、楽しそうだったけど』
緋那
『ん?他愛ない話だから覚えてねーよ』
銀時
『そ‥か』
そう言われてしまうとそれ以上何も聞けない。
恐らく桂を思い出して、ふんわりと笑う緋那。
銀時は本当に心細くなっていく。
銀時
『そ、そういやこの前のDVD。沖田くんに渡したヤツ観た?』
桂を想う緋那の表情をとてもじゃないが見ていられない。
緋那
『…観た。ってゆーかさ』
総悟で思い出した。
緋那
『俺が隊服ン時は二度と近付くな。よりにもよって総悟の前であんな事しやがって。しかもあんな動画まで見せて、どうして怪しまれるような事するんだよ』
銀時
『何でって…』
あの時の事を思い出す。
人集りが出来ていて、何事かと思って中心を覗いたら緋那と総悟がキスをしていた。
それでムカついて、考えるより先に体が動いて、気付いたら唇を奪っていた。
自分はキスなんかよりもっと凄い事をシてるのに、その後の新聞は総悟との写真の方がずっと大きかった。
約束だから言えないけど、せめて見せ付けて勝った気分になろうと―。