恋心
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緋那
『ん~♡幸せ♡』
美味しそうにパフェを頬張る緋那。
銀時
『な、なぁ。あの、この前の事なんだけど』
指をモジモジさせながら顔色を窺う。
緋那
『ンだよ気持ち悪ィな、この前の事って?』
銀時
『だから、高杉と話してた事だよ。言っとくけどな、あれが本心の総てって訳じゃ―――』
緋那
『ぷっ』
腹を抱えてケラケラ笑い転ける緋那を前に銀時は不愉快そうに顔をしかめた。
緋那
『なーにお前、俺が傷付いたとでも思ったの?』
ひぃひぃ言いながら涙を拭う。
銀時
『まぁ、少なからず』
緋那
『自惚れンなっつーの。何とも思っちゃいねぇよ。あの時は少し腹立ったけどさ』
再びパフェに夢中になる緋那に愕然とした。
こうも明るく振る舞われると逆に傷付く。
銀時
(そりゃあ最初は嫌々だったかもしんねーけど、最近じゃ満更でも無さそうだったじゃねぇか)
脳を掠めるモヤモヤした霧。
銀時
『…俺って、お前の何なんだろうな』
ポツリと口をついて出た銀時の言葉に、緋那は口に運ぶ途中のパフェをスプーンから落としてしまった。
銀時
『あ、いや。何言ってンだ俺?』
火照った顔に冷たいおしぼりを乗せる。
緋那
『やっぱ “初めての人” じゃない?』
銀時はピクッと反応した。
まさか応えが返ってくるとは。
緋那
『お前は俺の特別だ。それが良い意味かは大いに疑問だが。まぁ、悪ィ意味だけでもねぇかもな』
特別。
銀時
(悪かねぇ)
緋那の中で予想外に大きい自分の存在に自然と口角が上がる。
おしぼりを取り緋那を見つめ、拍子抜けした。
銀時
『お前さ、一応女なんだから気にしろよ』
口元にチョコやクリームを付けて首を傾げる緋那の横へ、溜め息吐きつつおしぼり片手に移動する。
銀時
『ちょっと、拭きにくいンだよ。もっと顔上げろって』
緋那は顎を少しあげた。
緋那
『お前、意外と面倒見いいんだよな』
銀時
『うっせー、眼ェ瞑ってジッとしてろ』
唇を差し出すような格好で上目遣いに見つめてくる緋那につい欲情してしまう。