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山崎
『俺はさ、緋那くんの飯があるからミントンも仕事も頑張れるんだ。だから、、、』
チュ
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『ありがと、退くん』
頬を押さえ、口をパクパクして赤面する山崎に「総悟のキスよりいい?」と悪戯っぽく笑う。
緋那
『じゃ、近藤さん起こしに行くからまた食堂でね』
山﨑
『うん。また、、、』
緋那が元気に手を振り走って行った後も山崎は暫くポーッとしていた。
・・・
緋那
『近藤さーん!』
近藤の布団にダイブするが近藤はまだ鼾をかいてグッスリ眠っている。
近藤
『好きだ〜、お妙さぁ〜ん』
緋那
『もうっ』
寝言と幸せそうな寝顔にムッとし、緋那は乱暴に敷布団を持ち上げた。
緋那
『おはようございます』
布団から転がる衝撃と共に目を覚ます近藤をニコニコと見守る。
近藤
『ん。おはよう緋那。いつもスマンな』
緋那
『いえ。では俺はこれで』
ピシャリと閉まる障子にビクッと近藤の肩が震える。
近藤
(あ、あれ?何か怒ってる?)
・・・
「緋那も毎朝大変だなぁ」
食事を終えて戻ってくる隊士達が、寝間着のままの土方を引き摺る緋那に声をかける。
緋那
『そう思うならたまには代わってくれよ』
「無理無理」
「副長にそんな真似して許されんの女房役のお前くらいだって」
ヒューヒュー冷やかす声に土方はむくりと起き上がって隊士達を睨んだ。
土方
『テメェら朝っぱらからつまんねぇこと言ってんじゃねぇよ。殺すぞ』
緋那は面倒くさそうに溜め息を吐き、今にも隊士に掴みかかりそうな土方の首に横から両腕を絡める。
緋那
『俺が女房役じゃ不満ですか?ご所望なら夜のお務めだって、、、』
着流しの隙間から胸板をツイと撫でると、土方だけではなく隊士達までもがみるみる赤面していった。
緋那
『いや、冗談だ冗談。ていうか土方さんまで本気にしないで下さいよ。対応に困ります』
土方
『べ、別に俺は本気になんかしてねぇッ』
冷めた眼で一同を一瞥しさっさと食堂へと向かう緋那を慌てて追いかける。
2人が食堂に着いた時、近藤、総悟、山崎は既に着席していた。
近藤
『緋那~』
土方
『何情けねぇ声出してんだよ近藤さん』
近藤
『だって、だってぇ』
釜も鍋も、何もかも空だ。
隊士達が全て平らげてしまったらしい。
緋那
『メシの時間にきちんと来ないから悪いんですよ。ま、昼には遅れないように』
厳しく言い放つ緋那の背中を捨て犬のような目で見つめる一同。
昼までお預けかと思ったが、厨房から戻ってきた緋那を見て一転目を輝かせた。
緋那は「勘違いしないで下さいね」と前置きし食事を乗せた盆をそれぞれの前に置いていく。
決して近藤達の為に別に用意していたわけじゃない。
しっかり時間通りに来てる奴等が寝坊組に遠慮して腹一杯食えないんじゃ不憫だからだ。
近藤
『ありがとなっ』
緋那
『でも明日から寝坊したら本当にメシ抜きですからね。ほら、時間押してるんですから急いで食べましょう』
抱き締めようとする近藤を押し返し自分も席に着く。
近藤
『いやー、こんな美味いメシが毎日食えるなんて俺等は幸せ者だよなぁ』
緋那
(もう。調子いいんだから、、、//)
緋那の慌ただしい一日はこうして始まる―。