告白
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近藤
『矛盾してるだろ?』
自嘲気味に微笑む近藤の表情は悲しげとも取れなくない。
緋那ももう大人だ。
此処を離れてもしっかりやっていけるだろう。
最初は辛いかもしれないが、新しい人生を歩んで行ける筈。
近藤
『でも俺が駄目なんだ、お前がいないと。だが俺の身勝手な想いがお前の女としての幸せを奪っ…』
緋那
『俺の幸せは貴方の傍にいることですっ。近藤さんの夢が俺の夢で、その為の役に立ちたくて、それで―――』
緋那の泣き叫ぶ声が静かな夜の小路に木霊する。
緋那
『これからもずっと、近藤さんの傍にいたい』
近藤
『本当に、それでいいのか?』
涙を拭いながら何度も何度も頷く緋那を見て吹っ切れたのか、緋那が顔を上げた時には近藤らしい笑顔に戻っていた。
近藤
『‥てことは、これからは堂々とお前の裸が見れるようになった訳だ』
緋那
『そんなこと言うと、今までのも何かしら下心があったンじゃないかと思っちゃいますよ』
照れ隠しに冗談ぽく呟いてみたが近藤は不敵な笑みを向ける。
近藤
『否定はできないな』
緋那
『か、からかわないで下さい』
気持ちを悟られないように足早に近藤の横を通り過ぎた。
近藤
『あ、皆には絶対に気付かれるなよ?』
只でさえ可愛い緋那が女だとわかったら、理性が崩壊する者も少なくないだろう。
近藤
『特にトシは堅いから、粛正なんてことにもなりかねないしな』
良くて追い出される、最悪殺られる。
豪快に笑う近藤とは対照的に、緋那は全く笑えなかった。
・・・
近藤
『トーシー、悪かったよ』
緋那
『土方さんの気の済むまで付き合いますから機嫌直して下さいよ、ね?』
すっかり存在を忘れられていた土方の曲がったヘソが元通りになった頃には外が明るくなっていた。