メイド
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巷で人気のコスプレキャバクラ。
猫耳メイドが売りのリーズナブルな店で、連日連夜賑わっている。
最近此所に桂がよく出入りしているとの情報があるらしい。
緋那と総悟は嬢になりすまし、桂が現れるのを待つ。
現れたら近くで待機している近藤達に連絡。
緋那
(…じゃなかったのか?)
慣れない接客の最中、一段と盛り上がっている集団にふと目をやり、思わず二度見、いや、ガン見してしまう。
メイドと戯れる近藤達の姿を。
総悟
『おい、目付き悪ィぞ。客が引いてる』
総悟が耳打ちする。
緋那
『だってアレ』
総悟
『どーせお前が心配で来ちまったンだろ。しっかり客に紛れてるし支障ねーよ』
緋那
『でも…』
!!!
総悟に足を思い切り踏みつけられた。
店長
『サド子ちゃん。三番テーブルお願いね』
総悟
『はーい。緋那ちゃん、笑顔よ笑顔。とにかく自分の仕事に集中しなさい』
涙目の緋那に釘を刺し、そそくさと接客に行く。
緋那
(総悟はすごいな…。今日桂が現れるとは限らないし、本採用されるように俺も頑張らないと)
店長
『緋那ちゃんは一番テーブル。フリーのお客様だから頑張ってね』
緋那
『は、はーい♡』
緋那は緊張した面持ちを笑顔で隠しテーブルへと向かった。
緋那
『お帰りなさいませ、御主人様。ご一緒させていただいてもよろしいですか?』
銀時
『え、何やってんの』
せっかく作った笑顔が固まる。
緋那
『…バイトです♡』
長谷川
『何、銀さんの知り合い?初々しくて可愛いねぇ。ほら、座っ…』
銀時
『すんませーん、この娘チェンジで』
銀時が手を挙げると直ぐに店長が新しい子を連れて来た。
店長
『好みはお客様によって違うから、こういう事も良くあるんだ。気にしないで次頑張れ』
緋那
『はい、すみません』
フォローが逆に辛い。
緋那
(こんな格好見られた上にチェンジされるとか、最悪だな)
気持ちは理解できるが。
せっかく金を払っているのだから普通の女が良いに決まっている。
ドンッ
緋那
『あ、申し訳ございません、御主人様』
俯き加減で歩いていた為、すれ違い様に肩があたってしまった。
「此方こそ余所見をしていた、すまない」
緋那
(!!!)
懐に入っている発信機を押す。
これで近藤達の持っている受信機が直ぐに反応する筈だ。
桂が店長にこそこそと耳打ちを始める。
緋那
(ヤバイ、気付かれたか?)
店長
『緋那ちゃん、失礼のないようにしっかりとご奉仕してきてね』
緋那
『ご奉仕?』
店長は桂から金を受け取り、代わりに緋那を差し出した。
緋那
(もしかしてこれ壊れてるのか?)
何度も発信器を押しているのに、近藤達はメイドとゲームを楽しんでいる。
受信機は脱いだ上着のポケットで虚しく鳴り震えていた。
桂
『行くぞ』
緋那
『え。どこに、、、』
緋那は桂に手を引かれ、店外へ連れ出されてしまう。