喪失
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
緋那
『値段が違うとこんなに雰囲気違うんだな』
可愛い装飾品にお洒落な照明。
この前の簡素な部屋と違い、今日は一目でわかる豪華な部屋。
緋那
『何で此所なの?この前のとこも空いてたのに』
この前は一番安い部屋、今日は一番高い部屋。
銀時
『何でって、初めての時くらいムードあった方がいいだろ』
緋那
『…下衆なんだか紳士なんだか、よくわかんねーヤツだな』
弱味を握ったのをいいことに処女を奪おうとしている時点でムードも何もないと思うが。
緋那
『全然そんなの求めてなかったけど、まぁ、ありがとな』
近くにあったぬいぐるみを手に取り、ふかふかのソファーに腰掛ける。
銀時
(奮発した甲斐があった、かな)
ほんのり照れくさそうにしながら、缶ビールを両手に緋那の隣に座った。
一本渡し、缶と缶をコツンとぶつける。
コクコクコクコク…
カタン
緋那は一気に飲み干し、膝に乗せたぬいぐるみをギュッと抱き締めた。
銀時
『もしかして緊張してンの?』
緋那
『してねーよ』
銀時
『そう?んじゃ、もうヤッていい?』
ぬいぐるみをそっと引き離して軽く唇を重ねる。
沈黙を肯定と受け取り、緋那をひょいと横抱きして立ち上がった。
緋那
『人を軽々持つな。何か腹立つ』
銀時
『大抵の女は喜ぶけどね。お前は嫌がると思ったけど』
外国のお姫様が眠るようなふかふかのベッドに座らせて再び唇を重ねる。
銀時
『あの、そんなに顎引かれるとやりにくいンだけど』
きつく引いた顎に手を添えられ、緋那は促されるまま顎を上げた。
チュ‥チュ…
何度も繰り返されるキス。
銀時
『んで、もう少し力抜いてくんない?あー、そんな感じ』
きつく結ばれた唇が少し弛んだのを見計らって舌を滑り込ませる。
ガブッ
銀時
(!!!)
咬まれた。
緋那
『ご、ごめん、わざとじゃなくて、、、』
銀時
『わざとじゃねぇならいいけど。でも咬まれンのやだから、お前が舌出せ』
緋那
『え、どうやって?』
銀時
『どうやってって、普通に。ベーって』
緋那がおずおずと差し出した舌に舌を絡める。
ガブッ
緋那
(!!!)
銀時
『何、自分の舌咬んだの』
余程痛いのか涙目でコクコク頷く緋那。
緋那
『…笑うな』
銀時
『いや、こんなん笑うだろ』
いつもは澄ました表情の緋那が、ベロチュー一つまともに出来ず四苦八苦している姿は最高に可笑しい。
銀時
『ほら、続けようぜ』
唇に舌先を当てて左右にスライドさせる。
緋那
(うー。くすぐったい)
暫く続けていると真一文字に閉ざされた口から少しずつ甘い声が漏れてきた。
銀時
『声、ガマンすんなよ』
舌を浅く出し入れしてみる。
緋那
『ン‥あ…ぁン♡』
恥ずかしい。
けど言われた通り、溢れる声を無理に抑えようとするのを止めた。