謹賀新年
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ゾク…
土方
『誰がてめぇなんかに紹介するかよッ』
瞬時に抜刀し斬りかかるが高杉は流れるように躱した。
高杉
『相変わらず耳が弱ェみてぇだな』
土方
『だ、黙れっ』
二人のやり取りを緋那はただただポカンと見ているしかできない。
高杉
『おい、お前』
今度は緋那の背後に回り込み、髪を指で絡めて弄ぶ。
高杉
『こんな狂犬より俺のがずっと上手いぜ?乗り替えちまえよ』
緋那
『‥っ』
冷たくなった耳を舐る熱い舌。
高杉
『何だ?お前も耳が弱ぇのか‥っと』
土方
『クソッ』
土方の攻撃はまたも躱される。
我に返り、緋那も急いで刀を構えた。
高杉
『お前のこともちゃんと相手してやるからそんな妬くなよ』
!!!
土方の唇を奪いながら股関に手を這わす高杉を山崎が斬りつける。
が、髪の毛一本斬れなかった。
高杉
『万斉がいねぇからご機嫌ななめか?』
意味深に笑う。
山崎
『バ、バカなこと言うなッ』
高杉
(さて、どうするか)
同時に三人を性的に相手するのは流石に骨が折れそうだ。
高杉
『仕方ねぇ、また別々に相手してやるよ。楽しみに待ってな』
不吉な言葉を残し、高杉は暗闇に姿を消した。
緋那
『何なんだよ。アイツ、、、』
何から驚いていいかわからない。
土方
『お前は実際に対峙するのは初めてだったな』
土方は唾を吐き、袖で唇を擦る。
山崎
『緋那くんももうわかってると思うけど、色んな意味で超危険なヤツだよ』
土方
『アイツには男も女も関係ねぇ、万年発情期野郎だ。因みに河上万斉、ヤツも高杉に負けず劣らず危険だ』
緋那がチラッと見ると、山崎はまた顔を赤らめ俯いていた。
万斉と山崎の間に何かあったのか気になったが聞く勇気はない。
二人が来なかったらどうなっていたのか想像してしまい、緋那は改めて身震いするのだった。
・・・
チャリーン
カランカラン…
ペチペチ
緋那
(今年も皆が笑って過ごせますように)
今この時だけは邪念を払い一心に願う。
総悟の願いも忘れずに。
因みに御神籤は大凶だった。
緋那
『痛っ…』
傷口に熱いお茶が滲みる。
傷が治るまで、唇が痛む度、鏡を見る度、その度に高杉を思い出し、新年を不快な気分でスタートするハメになってしまった緋那なのでした。