謹賀新年
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緋那
『あ、総悟』
羽織を着て部屋を出るとすぐに総悟と出会した。
総悟
『そんなフラフラした足取りで大丈夫か』
緋那
『誰のせいだと思ってんだ。責任取って一緒に来てよ』
総悟
『寒ィのは苦手なんでィ』
二人は並んで廊下を歩く。
緋那
『なーなー、お願いごと何にする?』
総悟
『だから行かねーって』
緋那
『わかってる。俺がお前の分までお詣りしてきてやるよ』
総悟
『じゃあ…』
・・・
土方
『へー。こんな所に神社なんてあったのか』
山崎
『知る人ぞ知る穴場なんです。ちょっと階段がきついけど、その分人も居ないし良いでしょう?』
緋那
『さすが退くん。俺も土方さんも人混み苦手だから、すげーありがたい』
階段をやっと半分くらいまで登った時。
緋那
『ごめん。ちょっと用足してくるから二人とも先に上がってて』
緋那は山崎の背中を軽く押して階段を降りて行く。
土方
『ガキじゃねーんだから小便くらい屯所で済ませとけっての。なぁ、山崎』
山崎
『あはは。とりあえず上がって待ってましょうか//』
山崎は二人にしてくれた緋那に心の中で感謝した。
緋那
『退くん、手くらい繋げるかな』
でも山崎は奥手だし、土方はそういう事に鈍感だからあまり期待はできない。
クラクラする頭を抑え暫くの間階段に座りそんな事を考えていた。
緋那
(そろそろいいか。あんまり遅いと土方さん機嫌悪くするだろーし)
すくっと立ち上がった瞬間、立ち眩みに襲われる。
足下のバランスが崩れ…
緋那
(あ、ヤバイ。落ち‥る?)
時間の流れが物凄く遅く感じる。
ガシッ
突如腕を掴まれ引き上げられ、勢い良く相手の懐に倒れ込んだ。
緋那
『た、助かった。ありが―――』
不意に腰を抱かれ、唇を奪われる。
口内に舌が進入してきて驚いて顔を背けた。
緋那
『何すんだよっ』
ガリッ
!!!
唇を咬まれた痛みと相手の風貌に茫然とする。
左目の包帯、派手な着物。
「助けてやったんだ。これくらいイイじゃねぇか。黙って大人しくしてろ」
男がクククと小さく笑い再び唇を塞いだ時、いつまで経ってもやって来ない緋那を心配した二人が降りて来た。
土方
『高‥杉?』
鬼兵隊総督、高杉晋助。
攘夷志士の中で最も過激で最も危険な男。
高杉は緋那から離れて土方の背後に回り、耳元で囁く。
高杉
『テメェの連れだったのか。俺にも紹介してくれよ』