謹賀新年
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総悟
『このまま部屋に持ち帰っちまおうか』
緋那
『え?』
総悟の顔がゆっくりと近付いてくる。
近藤
『だーめーだっ』
突然近藤が二人の間に割って入ってきた。
近藤
『今日は誰一人として寝かせるつもりはないからな』
総悟
『ンなこと言って、近藤さんが一番早く眠っちまいそうですけど』
緋那
『確かに』
近藤
『その時は二人で起こしてくれよ?』
二人の背中をバンバンと叩き、元居た部屋に押し込む。
山崎
『お帰り』
緋那
『たっだいまー』
ヒラヒラと手を振る山崎に飛び付いた。
山崎
『襲われてるんじゃないかと思って心配してたんだよ?』
総悟
『近藤さんが来なかったらそうしてたかもな』
緋那
『もー、二人ともそういう冗談は止めろよ』
総悟
(冗談、か)
人の気も知らないで。
さっきから山崎とイチャイチャイチャイチャ。
イライラしてきた。
総悟
『緋那、ちょっとこっち』
緋那
『ん?』
総悟は笑顔で緋那の鼻を摘み、徳利ごと酒を流し込む。
コク‥コク…
緋那
(のど灼けるわバカッ)
吐き出すわけにもいかず、涙目になりながらも全て呑んだ。
緋那は呼吸を荒くし、目をパチクリさせている山崎の胸に顔を埋める。
総悟
『…もう一本イクか』
挑発されているとしか思えない。
山崎
『緋那くん、何かしちゃったの?』
緋那
『何もしてない、と思う』
山崎
『んー、よくわかんないけどとりあえず謝った方がいいような。ね、俺も一緒に謝ってあげるから』
諭すように緋那の背を優しく擦る。
緋那
『やだ。こんな酒乱、放っといていいよ』
総悟
『酒乱?酒乱だったらこんくらいやらねーとな』
山崎
『た、隊長、それはいくら何でも…』
総悟は嫌がる緋那の襟を一升瓶片手に掴み、山崎から引き離した。
緋那
『ちょっと待てっ、それは本当にムリだッ』
イヤイヤと顔を左右に振る。
その時―。
土方
『初詣だ』
酔いつぶれていた土方が目を覚ました。
総悟
『このクソ寒ィ時に。俺はパスしまさァ』
土方
『ンだよだらしねぇなぁ。緋那、お前は行くだろ?』
緋那
『た、助けてくれるなら』
未だ襟首を掴まれたままだ。
土方
『山崎も行くだろ?』
山崎
『もちろん行かせていただきますっ』
山崎は顔を綻ばせ頷いた。
土方
『近藤さんは、無理だな』
素っ裸で大きな鼾をかいて寝ている。
土方
『よし、善は急げだ。行くぞ』
緋那
『あ、待って下さい』
寝てしまった隊士達に毛布くらいかけてやりたい。
土方
『‥ったく、またそうやって甘やかす。まぁいい、急げよ』