謹賀新年
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山崎も来たがこちらも助けにはならなそうだ。
総悟
『酒の味もわからねーガキに呑ませるなんて勿体ないですぜ。お子様は大人しくジュースでも飲んでな』
これこそ助け、でもないようだ。
総悟は見せつけるようにクイッと酒を呷る。
緋那
『酒の美味さくらい俺だって知ってるよ』
負けず嫌いに火が点いてしまった。
片手に持った猪口を暫く睨み。
コクッ
皆に見守られる中一気に呑み干した。
近藤
『よしよし、ちゃんと呑めたな。美味いか?』
緋那
『当たり前じゃないですか。近藤さんに注いでもらったんだから美味いに決まってます』
子犬のように可愛がられ、呑んで良かったと心底思う。
土方
『じゃ、次は俺の酒だ』
緋那
『え、、、』
それからは、土方、山崎、総悟、また近藤と繰り返し酌をされるハメになってしまった。
皆も緋那に負けていられないと思い思いに酒を呑む。
緋那
『…厠』
アルコールのせいかトイレが近い。
緋那
『退くん一緒に行ってくれる?』
一人じゃ寂しい、と隣にいる山崎の袖を引く。
緋那は甘え上戸らしい。
山崎
『うん、いいよ。あ、あれ?』
立ち上がろうと試みたが足に力が入らず立てない。
緋那はケラケラと笑う。
暫く二人できゃっきゃきゃっきゃとやっていると、総悟が静かに立ち上がった。
緋那の腕を掴む。
総悟
『小便行きてェんだろ、行くぞ』
・・・
緋那
『総悟ー、いる?』
個室の中から問い掛ける。
総悟
『いねーよ』
総悟は小便器で用を足しながら返事をした。
総悟
『しかしガキの頃から変わらねェな』
緋那
『こっちじゃないと落ち着かないんだもん』
総悟にちゃんと手を洗わせ、厠を出る。
緋那
『何か、昔に戻ったみたい』
夜中に起きて便所に行くのが怖かった緋那はよく総悟に付き合って貰っていた。
総悟
『あの頃のお前はもっと可愛気があったけどな』
緋那
『ふん、どーせ今は可愛くないですよー』
酒が入っている緋那は笑ったり甘えたり拗ねたり忙しい。
総悟
『いや、今日はめずらしく可愛いぜ』