謹賀新年
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「緋那~、酒追加~」
緋那
『すぐ持ってくから待ってろ』
年明け早々給仕に追われている。
料理を作っては運び、酒を沸かしては運び、キリがない。
だが腕は鳴る。
賑やかな声を聴いているだけで皆の笑顔が目に浮かぶ。
近藤
『ヤケにご機嫌だな』
厨房で顔を綻ばせている所に近藤が入ってきた。
緋那
『ふふ、近藤さんこそ。大きな笑い声が此処まで届いてきますよ』
近藤
『ああ、大分呑んだからなぁ。料理が旨いと酒も進む』
緋那
『そう言ってもらえると嬉しいです。ところでどうしました?何か足りない…』
近藤は緋那を軽々と肩に担ぐ。
近藤
『お前を迎えに来たんだ』
緋那は呆れながらも、特に抵抗する事なく近藤に連れて行かれた。
緋那
『近藤さんどうぞ』
近藤の隣に座り、酌をする。
総悟
『緋那、俺にも』
緋那
『どうぞ』
総悟
『いつになく素直だな』
いつもなら自分で注げと怒るのに。
緋那
『まぁ正月くらいはな』
「緋那~、こっちも頼むわ」
総悟に注いでやったのを皮切りに、皆口々に俺もと言う。
緋那
『面倒くせーなぁ』
悪態をつきながらも酌をして回る緋那。
土方
『緋那、他人の世話はもういいからお前も呑め』
見兼ねた土方が、座れとばかりに横をドンドンと叩く。
緋那
『はいはい』
本当は近藤の傍に行きたいが仕方なく土方の隣に座った。
土方
『ほら』
酒の入った猪口を差し出す。
緋那
『いや、俺は、、、』
土方
『あぁん?俺の酒が呑めねぇってのかオイ』
土方は既にできあがっていた。
近藤
『トシ、呑んでるか?』
ふらりと立ち寄った近藤が土方の肩に手を回す。
緋那
(助かった)
ホッとするのも束の間。
土方
『いい所に来てくれた。聞いてくれよ近藤さん、コイツ俺の酒が呑めねぇって言うんだぜ』
近藤
『はっはっは。緋那、俺の酒なら呑めるよな?ほら、呑め呑め』
緋那
『近藤さんまで、、、』
近藤から猪口を渡され笑顔が引き攣る。
山崎
『そういえば、緋那くんが酒呑んでるとこあんま見ないれすね?』