鎖
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
・・・
緋那
『誰にも見られてないよな、、、』
此所は連れ込み宿、所謂ラブホテルだ。
銀時は先に風呂に入っている。
緋那
『ハァ。あいつは危機感が無さ過ぎる』
入る時や出る時に知り合いに見られでもしたらどう弁解すれば良いのか。
例え女だとバレなくても、真選組の皆に銀時とそういう関係だなんて思われたら生き恥を晒すも同然だ。
バスローブ姿で濡れた服にドライヤーをあてながら思考を巡らす。
良い考えが浮かばない。
銀時
『あー、さっぱりした』
緋那の気苦労など微塵も感じていないであろうこの男は、腰にバスタオルを巻いて呑気に冷蔵庫を開けた。
銀時
『お前も入ってくれば?』
緋那
『ああ、そうする』
緋那が風呂場に行った後、銀時は何気なくハンガーに掛けられた二人の着物に交互に触れる。
銀時
『バカなヤツ。自分のびしょびしょじゃねぇか』
・・・
緋那
『なー、もう少し小さくしてくれよ。耳悪くなりそう』
風呂に入っていてもしっかり聴こえていた、アダルトチャンネルの音。
銀時
『へいへい。ンなとこ突っ立ってないでこっち来いよ』
緋那は首に掛けたタオルで髪を拭きながらソファーに座る銀時の隣に腰を降ろした。
銀時
『お前こーゆーの平気なんだ』
緋那
『???どういう意味?』
銀時
『照れたりとか引いたりしねーんだなって』
顔色一つ、声色一つ変わらない。
緋那
『別に何ともねーよ。女の裸も男の裸も見慣れてるからな』
銀時
『あー、なるほど』
………………。
銀時
『え、もしかしてお前アイツらの性処理とかシ…』
緋那
『シてねーよ』
銀時
『だよな』
……………。
銀時
『じゃーさ。お前、処女なの?』
緋那
『ンなことわざわざ聞かなくてもわかるだろ。女だって知ってるヤツお前以外いねーんだから』
銀時
『そーいやそーだな、うん』
…………。
銀時
『お前の…』
緋那
『さっきから何なんだようるせーな。お前は喋ってねーと死ぬのか?』
銀時
『…お前、言葉遣い直す気とかないだろ』
緋那
(あ、、、)
すっかり忘れていた。
銀時
『おい、シカトしてんじゃねーよ』
カプッ
軽く耳を甘咬みする。
緋那
『やっ…』
緋那はビクッと耳を抑えて銀時を見た。
緋那
『あー、その。…ごめんね?』
冷や汗を浮かべて距離を取ろうとするが逃がさないとばかりににじり寄ってくる銀時。
追い詰められてしまった。