転機
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土方
『また一緒にいてやろうか』
夜中に屯所内の道場で一人声を押し殺し泣いているのを見かねた土方は、何も言わず朝まで隣に居た。
土方
『安心しろ。何があったのかなんて聞きやしねぇよ』
緋那
『土方さん、、、』
思わず頷いてしまいそうになる。
緋那
『何かやらしい感じがするので遠慮します』
土方
『おいコラ、俺がいつテメェをそういう眼で見たって―』
チュ
土方
『お、おま、今、何して、、、』
緋那
『いつもありがとうございます、土方さん』
土方
(総悟だな。要らねぇこと覚えさせやがって)
緋那
『あれ、土方さん顔赤くないですか?』
土方
『はぁ!?別に照れてねぇよ!?この部屋暑いだけだから。勘違いすんなッ』
緋那
『いや、土方さんも熱があるンじゃないかって思っただけなんですけど、、、』
照れていたのか。
土方
『と、とにかく、もうソレ禁止だ。風紀が乱れる』
緋那
『ふふ。わかりました』
このくらいで乱れるなんて初心だな、と心の中で笑う。
土方
(‥ったく。まぁ、からかう元気が出てきたなら大丈夫そうだな)
・・・
緋那
『う‥ん』
明け方、目を覚ますと横には近藤の寝顔があった。
手にはしっかりと緋那の手が握られている。
緋那
(みんなに心配かけちゃったな)
いくら悔やんだって悩んだって過去に戻ることなんかできないし、未来を知ることだって出来ない。
この先どうなるのか考えて落ち込む暇があるなら刀でも振っていよう。
成るように成る。
だから今は、いつも通りの自分で。
そっと布団を出て静かに朝の身支度をする。
部屋を出ると朝日が昇る所だった。
澄んだ空気が心地良い。
緋那
(よし。がんばろう)
今日は昨日より良い一日になりそうだ。