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リナ
『わぁ、、、』
リキッドとアラシヤマと一緒に広場に到着してすぐ、リナは感嘆した。
アラシヤマから不思議なナマモノ達の話を聞いてはいたが、彼らは想像を遥かに越えてユニークだ。
ロタロー
『まったく家政婦ってば、連れてくるのにどれだけ時間かかってるんだよ。僕もうお腹ペコペコ』
パプワ
『それじゃあロタローのお腹と背中がくっつかないうちに、宴を始めるか』
待ちわびていた主役の登場に皆が湧く。
さらにパプワの一言で一段と大きな歓声が上がった。
パプワ
『先ずは新しい友達、リナの挨拶』
喧騒が水を打ったように静まり返る中、皆の視線は一点に集まる。
リナ
(ど、どうしよう。何にも考えてなかった)
「白ーい、細ーい」
「10円傷付けちゃえ~」
リキッド
『こら、止めなさいナマモノ達』
リナの足下で遊んでいるナカムラくんとエグチくんを抱き上げニカッと微笑む。
リキッド
『リキッド直伝、とっておきの挨拶を教えてやろうか』
リナ
『え?』
リキッド
『メンチ切って夜露死苦!これで決まりだぜ』
リナは思わず吹き出してしまった。
リキッド
『そうそう、その顔。その笑顔があれば十分だ』
リナ
『リキッドくん、、、。ありがとう、お陰で緊張が解れたみたい』
二人のやり取りに彼方此方から拍手やら冷やかしやら野次が飛ぶ。
ロタロー
『クサイ台詞。でもまぁ、家政婦にしてはいい仕事したみたいだね』
パプワ
『仕方ない。後で褒めてやるか』
そうこうして呑めや唄えやのどんちゃん騒ぎが始まった。
リナ
『わぁ、全部美味しそうで目移りしちゃう』
リキッド
『早い者勝ちだからな。遠慮しないでドンドン食えよ』
得意気に笑うリキッド。
リナ
『うん!いただきます!』
大きく返事をしてハヤシくんのお肉を頬張る。
リナ
(あ、そういえば)
アラシヤマの姿が見当たらない。
うろうろと歩き回る事、十数分―。
リナ
(もしかして帰っちゃったのかな)
肩を落とし項垂れていると、ふっと影が降りた。
「どないしたんどすか。そない悲しい顔しはって」
リナは急いで顔を上げる。
アラシヤマ
『さっきからあちこちキョロキョロしてはったみたいやけど、探し物ならお手伝いしますえ』
リナ
『ありがとう。でも大丈夫、今見つかったから』
アラシヤマは皆とは少し離れた場所で一人ポツンとしていた。
リナ
『ね、これ美味しいよ』
アラシヤマ
『これ、貰ってええんどすか?』
料理を受け取ったものの、眺めたままいつまでも口にしようとしない。
リナ
『要らないなら私が食べちゃうよ?』
アラシヤマ
『い、要ります!要りますけど、、、』
最初こそ強い口調だったが、すぐにか細いものに変わり最後は口を噤んでしまった。
リナ
『けど?』
優しく促してやると、俯いたままモゴモゴ続きを紡ぐ。
聞き取れない所もあったが、アラシヤマの言いたい事は大体わかった。