暴君
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土方
(仕方ねぇか。他ならぬGの頼みじゃなァ)
物静かで誠実。
自分の実力を過信せず、驕る事なく、上司に忠実な姿勢はどことなく侍を感じさせ、敵ながら一目置いている。
土方
(リナも良くしてもらってるみてぇだし)
服を繕ってくれたり裁縫を教えて貰ったり何かと世話になっている。
お人好しで心配な事も多いが、義理堅いリナが好きだ。
快く送り出してやろう。
・・・
リナ
(うわぁ、、、)
地獄絵図。
Gが先に戻って数分しか経っていないのだが、その間に何があったのだろう。
扉の開く音に反応して、ロッドとGの首をそれぞれ片手で絞めながらハーレムがギロッと振り向いた。
ハーレム
『あん?』
息も絶え絶えのマーカーの上に二人を放り投げ、ツカツカとリナににじり寄る。
ハーレム
『何の用だ』
リナ
『よ、用ってわけではないのですが』
相当機嫌が悪いらしい。
が、怯んでばかりもいられない。
リナ
『‥ってちょっと待って下さいっ』
ドアを閉められそうになり慌てて体を滑り込ませ制止した。
リナ
『逢いたくて来たんです』
ハーレム
『チッ。どれに逢いに来たって?』
こめかみの青筋を更に深くし、未だ倒れたままの三人の胸ぐらを代わる代わる掴む。
リナ
『いや、あの、貴方です。ハーレム様と一緒にお酒飲みたくて』
ハーレムは訝しむようにリナの顔を覗き込んだ。
リナ
(あーん、恐いよー)
心の中で三人にごめんねと呟く。
リナ
『なんて、突然迷惑ですよね。失礼しました』
踵を返しそそくさ立ち去ろうとするリナの手をハーレムは乱暴に掴んだ。
ハーレム
『誰も迷惑なんて言ってねぇだろ。入れよ』
とは言うものの表情は普段以上に険しいままだ。
ハーレム
『オラ、お前らいつまで寝てんだ』
三人を蹴り起こし、荒れに荒れた部屋を更に荒らしながら奥のソファーにドカッと座る。
ハーレム
『そんなのそいつらにやらせてお前は酒持って来い』
散乱した物を片付けようとするリナに三人はホッとした視線を向け頷いた。
G達の目配せに応えた後、酒と簡単なツマミを用意してハーレムの隣に座る。
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