暴君
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リナ
『ハァ、、、』
“ならばまだお預けだ”
焦らせば焦らすほど良くなる、限界になったその時存分に抱いてやる、そう言われた。
あれから毎日緩く弄ばれ、もうとっくに限界なのに待てど暮らせどシてもらえない。
土方
『どうした?溜め息なんか吐いて』
最近ずっとこんな調子で心配だ。
土方
『何か悩んでンだったら話してくれよ』
リナは少し考えてから力なく首を左右に振った。
リナ
『いえ、悩みなんて―――』
両手を包むように握られドキンと胸が鳴る。
土方
『俺じゃ頼りにならねぇか?』
リナ
『そんなこと、ないです』
頭の中に現れる悪魔と天使。
悪「チャーンス♡ほら、おねだりしちゃえ♡」
天「だめ、絶対だめ!土方さんに甘えてばかりじゃダメ!」
リナ
(うん、やっぱりだめだ)
悪「土方さんだってリナのおねだり待ってるって♪」
リナ
(そうかな?)
悪「気持ち良くなりたいでしょ?」
リナ
(なりたい)
天「欲望に負けちゃだめ!」
リナ
(でも、、、)
決意を固め、土方の目を見つめる。
その時―。
コンコン
遠慮がちに戸が叩かれた。
二人は顔を見合わせ首を傾げる。
ノックをするような礼儀正しい人物に心当たりは無い。
コンコン
土方
『…開いてるぜ』
曲者かもしれないと思い、リナを背後に隠して何時でも抜刀できる体勢で待つ。
入って来たのはGだった。
思いもよらない珍客に二人はまたも顔を見合わせる。
土方
『何か用か』
G
『あぁ』
いつものように短く応え、リナに視線を向けた。
リナがキョトンとして自分自身を指差すと、Gは頷き言葉を続ける。
G
『隊長の機嫌が悪い』
成る程。
時折聴こえるロッドの悲痛な叫び声はそれが原因か。
それに今日はマーカーからの呼び出しもない。
ハーレムを宥めるのに手一杯なのだろう。
G
『手を貸してくれ』
土方の目を見て「スマン」と付け足す。
言いたい事は山程あるが土方はリナの出方を見守った。
リナ
『役に立てるかわからないけど、出来ることがあるなら』
自分が行ったところで何か変わるとも思えないがわざわざ訪ねてきたGの為に力になりたい。