師弟
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マーカー
(二人でいるのが意外、と言いたそうだな)
確かに会話というのはあまり無い。
リナが話す事に一言二言相槌を打つ程度。
後は行動を見守るというか観察している。
なかなか新鮮で面白い。
マーカー
(ふっ。今日は楽しくなりそうだ)
リナを辱めると同時にアラシヤマもからかってやろうと心の中で黒く微笑んだ。
マーカー
『それにしても昨日は疲れたな』
ふうと溜め息を吐きトントンと自分の肩を叩く。
リナ
『かなり遠くまで泳いでましたもんね』
マーカーがロッドの挑発に乗ってムキになっていたのが可笑しかった。
リナ
『良かったらマッサージしましょうか?』
マーカー
(ククッ。かかったな)
密かにほくそ笑む。
マーカー
『そうだな、悪いが頼むとしよう』
リナは元気に返事をし、マーカーの背後に回ると小さな手で肩を揉み始めた。
アラシヤマ
『昨日?昨日何かあったんどすか?』
話が見えず、一人蚊帳の外。
マーカー
『あぁ、リキッド達と皆で海水浴に行った』
アラシヤマ
『皆で海に…。ふ、ふふ、羨ましいなんかない。羨ましいなんか…』
マーカーはアラシヤマを虐める為に在る事無い事楽しげに話すが、リナにかかればいじけるアラシヤマも何のその。
リナ
『今度はアラシヤマくんも一緒に行こうね』
アラシヤマ
(こ、これは紛れもなくデートのお誘いやッ)
たった一言で有頂天に変えてしまうのだった。
マーカー
『リナ、もう大丈夫だ。大分楽になった』
首を左右に捻りコキコキと鳴らす。
マーカー
『お前も凝っている所はないか?』
リナ
『うーん、特には、、、』
自分の肩や腕を揉んでみるがどこもピンと来ない。
マーカー
『意外と自分では気付かないものだ。横になれ、少し診てやろう』
アラシヤマ
『せやったらええもんがありますわ』
アラシヤマが客人用の布団を出し、丁寧に敷いてくれた。
マーカー
(本当に無駄な物ばかりあるな、この家は。だがナイスだぞ愛弟子)
調子の良い男、マーカー。
アラシヤマ
『なんや修学旅行みたいで楽しおすなぁ』
アラシヤマは俯せに寝かせられるリナの横に自分の布団を敷き、同じように俯せに寝転んだ。
一人テンションの上がっている弟子を無視し、マーカーはマッサージに取りかかる。