海水浴
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リキッド
『ごめんっ』
起きるなりガバッと平伏す。
リナは目をパチクリさせ首を傾げた。
リキッド
『力任せに襲うなんて卑怯な真似。俺、最低だ』
リナ
(全部、覚えてるんだ//)
ポッと頬を赤くし、本気で落ち込んでいる様子のリキッドに手を差し出す。
リナ
『そんなことないから、顔あげて?襲うだなんて大袈裟だよ』
リキッド
『リナ…』
手が触れる瞬間、やっぱダメだと手を引っ込めた。
リキッド
『無理矢理あんな事した俺に、リナに触れる資格なんかねぇよ』
リナ
『無理矢理じゃないよ』
嘆くリキッドの肩に優しく手を置き、コホンと小さく咳払いをする。
リナ
『気持ち良くて、もっとシてって思ったもん。だから、リキッドくんが自己嫌悪すること全然ないの』
これ以上ないってくらい真っ赤な顔で訴えるのが堪らなく可愛く見え、リキッドは立ち上がった勢いそのままリナを抱き締めた。
リナ
『わっ…//』
リキッド
『あ、俺またっ』
リナはクスっと笑い、慌てて体を離すリキッドを引き止める。
リナ
『ちょっとだけ、ね』
リキッド
『いいのか!?//』
リナ
『ふふ、リキッドくんて大型犬みたい』
・・・
ハーレム
『‥い、おいっ』
ビーチパラソルの影に並んで座るハーレムとリナ。
リキッドがちみっ子達の子守に、Gが貝殻拾いに、ロッドがマーカーを挑発し競泳に勤しむ姿を二人は遠くから眺めていた。
リナ
『どうしました?』
ハーレム
『お前なぁ。俺様といるってのにボケッとしてんじゃねぇよ』
怒った、というよりかは拗ねたに近い。
ハーレム
『泳ぎてぇなら好きにしろって言ったんだ』
リナ
(もう、何回言わせるのかな)
事ある毎に同じような事を言う。
でもそれは本心じゃなく、改めて入らないと聞く事で安堵を得ているのだと思う。
直球ばかりじゃないからハーレムの気持ちを読むのは難しい。
出逢って間もない頃、もう潜るなと言われた。
ハーレムの言う泳ぐと潜るの境界線がよくわからないので水深の深そうな所にはとりあえず入らないようにしている。
リナ
『ハーレム様こそ、私に付き合ってここにいることないですよ?向こうでみんなと一緒に泳いで―――』
ハーレムは呆れ気味にリナの頬をツンと突つく。