始まり
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アラシヤマ
『あ、日の出どす』
リナ
『わぁ、、、。すごく綺麗だね』
水平線から太陽が顔を出し辺りは徐々に明るくなっていく。
二人はあのまま浜辺で一晩中お喋りに華を咲かせていた。
アラシヤマ
『リナはん』
リナ
『ん?』
アラシヤマはゴクリと喉を鳴らし、緊張気味に口を開く。
アラシヤマ
『今からデート‥やなくて、お出かけしまへん?あんさん流れ着いたばかりで島の事わからしまへんやろ。わてが案内したりますさかい。島のみんなにもわての彼女‥じゃなかった、お友達を自慢したいんですわ』
リナは早口でまくし立てられポカンとしてしまう。
アラシヤマ
『お嫌どすか?』
リナ
『そんなことないよ』
アラシヤマの表情が陰ったので慌てて否定した。
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『ただその、自慢ってゆうのはちょっと違うと思うんだけど、、、』
アラシヤマ
『またまた謙遜しはって、可愛いお人や』
リナ
『そうじゃなくて』
アラシヤマ
『大丈夫。リナはんは魅力的どす。わてが保証します』
今まで友達がいなかったのだから友情の在り方がわからないのは仕方ないのかもしれない。
そう思ったリナは曖昧に笑顔を返す。
少しずつ、ゆっくりと教えていこう。
幸い時間はたっぷりある。
アラシヤマの話だとこのパプワ島からは脱出不可能らしい。
今は、期待に胸を膨らませ顔を綻ばせているアラシヤマを温かく見守ろう。
リナ
『じゃあ、お願いします』
アラシヤマ
『エスコートは任しなはれ。ほな、早速行きまひょ』
・・・
「うわーアラシヤマだ。何か用?」
「まぁまぁ、そう邪険にするなロタロー。チャッピー」
「わう!」
アラシヤマ
『ぎゃああぁあ』
アラシヤマがちみっ子達に虐げられているのを外の茂みから温かく見守るリナ。
「まーた殺られに来たのか?頑張り屋さん」
アラシヤマ
『ち、違いますわ。今日はわてのお友達を紹介しに来たんどす』
三人と一匹が顔を見合わせた。
「また毒キノコの胞子吸ったんだね、可哀想に」
「デッサン人形のトージくんならもう知ってるぞ」
「わう」
「アラシヤマ、、、。ぐすっ。そうさ!妄想の中じゃお前は人気者だぜ!」
アラシヤマ
『あかん、こいつら全然信じてまへんわ。こうなったら百聞は一見に如かず。リナはん、来ておくれやす』
非常に出にくい空気の中、リナは仕方なくパプワハウスへと足を踏み入れる。