魔法薬①
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顔を洗い、頭が覚醒すると同時に蘇ってきた昨晩の記憶。
急に土方が恋しくて堪らなくなって、その後、、、
荒い吐息。
しなやかな指。
熱くて硬い―――
土方
『リナ』
ふしだらな事を考えていた為か、背後からの声にリナの心臓は必要以上に大きく跳ねた。
リナ
『…ごめんなさいっ』
振り向き様に頭を下げる。
土方は驚いた様子で頭を上げさせた。
土方
『何だ、急に』
リナ
『知ってたのに』
色恋沙汰が好きではないのは知っていた。
それなのに自分の気持ちを抑えられなかった。
土方
『リナ』
キュウッと胸が締め付けられる。
不謹慎だが、自責の念に駆られ涙を零す姿を可愛いと思ってしまった。
土方
『確かに、士道に女は必要ねぇ。これはわかるな?』
あやすような、諭すような言い方にリナは頷き、涙をタオルでゴシゴシ拭う。
リナ
『安心して下さい。私、面倒なこと言いません』
土方
『いや、そういう意味で言ったンじゃ…』
リナ
『昨晩の事は犬に咬まれたと思って、忘れて下さい』
土方
『あ、おいっ』
侍ではなく一人の男として、リナが必要だと伝えたかった。
そんな土方の想いを露程も知らないリナは「本当にごめんなさい」と頭を下げて走り去って行った。
土方
『‥ったく、忘れられる訳ねぇだろ』
全身で覚えている。
それに、益々気に入ってしまった。
妨げになりたくないと、自分の気持ちを押し殺すとは奥ゆかしい女だ。
相手の事を想い身を引く姿勢に感心した。
土方
(アイツは武士の、俺の妻に相応しいぜ//)
この日から、思い込みの激しいリナのストーカーが二人になった。