魔法薬①
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・・・
リナ
『んんー』
土方
『おう、起きたか』
ムクリと起き上がり目を擦るリナに、台所から振り返って声をかける。
土方
『すぐ朝飯できっから顔洗ってきな』
リナは眠気の覚めない声で返事をして出て行った。
タオル片手に湖へ向かう途中。
リナ
(近藤さん?)
近藤が木に寄りかかって眠っていた。
近藤
『ん、もう朝か?』
体を揺すられ、ゆっくり目を開く。
目の前にいるリナを見てハッと涎を拭った。
近藤
『お、おは、おはよう』
明らかに挙動不審だ。
全く目を合わせようとせず、ダラダラとひっきりなしに流れてくる汗を拭いている。
リナ
『おはようございます。もうすぐ朝ごはんができるそうですよ』
近藤
『え!?』
アレはまだ見つかっていないのだろうか。
今ならまだ間に合うかもしれない。
近藤はダァーーーーーッと駆けて行った。
近藤
『た、ただいま』
ゴクリと喉を鳴らし、家の戸を引く。
土方
『おう、飯の準備出来てるぜ』
土方は鼻唄混じりに料理を食卓に並べ「昨日は悪かったな」と笑顔を浮かべた。
近藤
(えーと、、、)
すこぶる機嫌が良い土方を気にしながら横目でちらりとアレを確認する。
ホッと安堵の溜め息が漏れた。
昨日と同じ場所にある。
まだ誰にも見つかっていないようだ。
グウゥゥゥ
安心したら腹が減ってきた。
土方
『先に食っていいぜ。腹減ってんだろ?』
近藤
『え』
こんなにも爽やかな笑顔は未だ嘗て見た事がない。
土方
『俺はリナを迎えに行ってくるからちょっと席外すけどな』
近藤
(願ってもない好機!)
土方が出て行ってすぐに小瓶をコスプレBOXに隠す。
沙婆斗の森の魔法薬屋で、法外な値段で買った惚れ薬という名の媚薬。
近藤
(トシのヤツ随分と機嫌が良かったが、まさか?いや、トシに限ってナイナイ)
その頃―。
リナは湖の前で頭を抱えていた。