魔法薬①
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
近藤
『わしが介抱する』
土方
『だから何も外に行く事ァねぇって言ってんだ』
尚も執拗に食い下がってくる近藤が疎ましくなり、段々頭に血が昇っていく。
ブチッ
土方
『いい加減しろッ』
とうとう近藤は家の外に放り出されてしまった。
土方
『そんなに行きてぇなら一人で行ってこい』
近藤
『ちょ、ま、待て―――』
ガタッと鍵を閉める非情な音。
近藤
『トシ、トシっ』
扉を叩くが開けてくれる気配はない。
ヤバい、非常に拙い。
・・・
土方
『ん?』
台所でコップに水を注ぐ土方の視線の先は、見慣れない小瓶。
昼食を作った時にはこんな物はなかった。
何だろうと手を伸ばしかけるが、リナの声が聴こえて慌てて水を持って行く。
土方
『ほら、これ飲め』
リナは上半身を起こして水を受け取った。
土方
『大丈夫か?』
リナ
『はい、ありがとうございます』
軽く頷いてみせるが実は全然大丈夫じゃない。
人肌に触れたい衝動を抑えるのに必死だ。
ポスッ
大きな手が不意に頭に置かれた。
土方
『疲れが溜まってる時ってのは酔うのが早いらしいぜ』
長い指で優しく髪を撫でる。
土方
『無理してンじゃねぇのか』
不思議なナマモノだらけのこの島。
何かと不便もあるだろうし気も張るだろう。
土方
『困った事があったら遠慮しねぇで俺に言え。何でも力になってやるから』
優しい瞳と温かい手がリナの理性を奪う。
リナ
(もっと、、、)
ドクンドクンと自分の物じゃないみたいな激しい心音。
ダメ、絶対ダメ。
土方
『どうした?』
自分を見つめたまま言葉を発しないリナ。
髪を撫でていた手を下に滑らせ、慰めるように頬を撫でてやる。
リナ
『ン…』
気持ち良さそうに目を細めた事にドキッとし、土方は悪いと思って反射的に手を離した。
リナ
『土方さん』
切なく眉間にシワを寄せる表情が艶っぽい。
リナ
『もっと』
土方
『も、もっとって…』
躊躇いながらも「こうか?」と再び手を伸ばし頬を撫でる。
リナ
『ン…。土方さんの手、気持ち良い』
でももっともっと触れたい。
リナはうっとりした瞳で土方のもう片方の手を両手でそっと握った。
そして甲や指先に何度も口付ける。