魔法薬①
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玄関の戸を開け、土方とリナは驚愕した。
爽やか笑顔の近藤と手の込んだ料理の数々に。
近藤
『ほら、二人ともぼーっとしてないで手を洗ってきなさい』
頭の整理がつかない間に三人は食卓を囲む。
リナ
『これ、全部近藤さんが?』
近藤
『あぁ、いつもトシに任せっ放しだから偶にはわしがと思ってね』
どうぞどうぞと勧められ、二人は訝しみつつも料理を口に運んだ。
リナ
『これは…』
土方
『美味い…』
海の幸に山の幸、素材を存分に活かした味付けに舌鼓を打つ。
リナ
『今日もウマ子ちゃんはリキッドくんのとこですか?』
ウマ子は夜這いの機会を狙って、いつもパプワハウスの近くで寝泊まりしていた。
加えて今日はソージも外泊するみたいだ。
ロタローにどうしてもとせがまれたらしい。
リナ
『ソージくんがいないんじゃ近藤さん寂しいですね』
近藤
『いや、逆に好都合』
リナ
『え?』
近藤
『あ、いや、そ、そういえば酒も用意してあるんだ』
日本酒を取りに立ち上がり、何やらいそいそと準備をする。
土方とリナは顔を見合わせた。
何か変だ。
しかしそんな疑いも、呑み始めたらすっかり消えてしまった。
ゆっくり酒を嗜む三人。
リナが散歩中の出来事を事細かに報告すると、土方は子供が親に話しているようだと笑う。
近藤
『コラコラ、あんまり子供扱いすると拗ねてしまうぞ。なぁ、リナくん?』
リナ
『え‥と。あ、はい』
ぽわーっとして心此処に在らずという感じのリナ。
土方
『どうした?』
心なしか呼吸が荒い。
近藤
『気持ち悪くなってしまったかな?』
土方に聴こえぬよう耳に口を寄せて「それとも、気持ち良いのかな?」と囁く。
その通りだった。
頭がふわふわして、でも身体はぞくぞくして、敏感な所が火照って気持ち良い。
耳を真っ赤にして俯くリナを見て近藤はほくそ笑んだ。
近藤
『少し夜風にあたった方がいいだろう。トシ、留守番よろし…』
土方
『行かせる訳ねぇだろ』
腰を抱いて自然に出て行こうとする近藤を制止する。
リナ
『ぁ…』
カクンと抜ける膝。
!!!
土方と近藤が片腕ずつ取って支える。
リナ
『あはは、お酒、廻ってきちゃったかな?』
足腰に力が入らない。
外で休ませると言い切る近藤と、布団に寝かせた方が良いと主張する土方。