散歩
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アラシヤマ
『残念、ハズレどす。わてはリナはんを護っとりましたんや。羊の皮被った狼から』
すうっと大きく息を吸い込み、大袈裟ともいえる仕草でビシッと土方を指差した。
アラシヤマ
『あんさんからなぁ!』
暫し沈黙が流れる。
アラシヤマ
『騙されたらあきまへん。このお人は色恋沙汰に興味ないフリしてリナはんの警戒心を解いてますんや。ウマ子はんもようムッツリやて言うとりますやろ?そんな男と居ったら危ないどす。せやからわてと―――あれ?』
辺りを見回すが二人の姿はない。
哀れ、アラシヤマ。
土方
『何なんだアイツは』
アラシヤマから見えない所まで走った二人は手を離す。
リナ
『土方さん、速すぎます』
手を引かれるのはいいが、歩幅についていけず何度も転びそうになった。
「お、リナでねぇか」
リナ
『あ…』
肩で息をしながら視線をやり、呼吸の合間に途切れ途切れ相手の名前を呼ぶ。
ミヤギ
『そっだら色っぺーツラして、どうしたんだ?』
リナ
『ちょっと、全力疾走して』
呼吸が整わず苦笑いを浮かべるリナを見てミヤギは不思議そうに首を傾げた。
ミヤギ
『あ、急がねぇとトットリ達が餓死しちまうべ』
夕飯の食材集めの途中だ。
ミヤギ
『んじゃまたな、リナ』
軽く手を上げ行こうとするが、何かを思い直しその足を止める。
ミヤギ
『今度ウチさ遊び来い。トットリもコージも喜ぶから。勿論オラもな』
リナが頷くのを確認すると嬉しそうに大きく手を振り帰って行った。
その後も、オショウダニくんやコモロくん、タンノくんとイトウくんに絡まれ、すっかり日が暮れてしまった。
土方
『今日は何かと絡まれる日だったな』
リナ
『はい。でも楽しかったです』
近藤が拗ねてなければ良いが。