人魚
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リナ
『ありがとうございます、土方さん』
護ってくれているようなその姿に感動し、素直に甘える事にして瞳を閉じた。
しかし―――。
リナ
(うーん、、、)
何度目かの寝返りをコロンと打つ。
近くの家がとてつもなく騒がしい。
慣れているのか三人の寝息はすぐに聴こえてきたが、リナは寝付けないでいた。
起こさないようにそーっと布団から出て元の服に着替える。
このままいても眠れそうにないので少し散歩をする事にした。
リナ
『わぁ、すっごく綺麗』
水面に満天の星が浮かんでいる湖。
ウズウズ
リナ
(泳ぎたいな、、、)
キョロキョロと辺りを注意深く確認する。
そして一気に服を脱ぎ捨て、湖に飛び込んだ。
チャプン
水中は心地良く、とても落ち着く。
前世は魚だったのかも、なんて考えながら水中を散策していると、突然大きな影が横切った。
大きな魚でもいるのかと頭上を見上げる。
リナ
(ラ、ライオン!?)
目を擦ってもう一度良く見ると、それは獅子舞様だった。
眼が合った瞬間、ニヤッと笑うハーレム。
リナは頭で考えるより先に体が動いた。
ザパッ
まるでペンギンのように素早く水中から陸地にあがり、脱いだ服に手を伸ばす。
だが一歩遅かった。
服はハーレムの手中にある。
ハーレム
『逃げるなんて酷ぇじゃねぇか』
リナ
(髪、すごく綺麗)
逆光で表情は見えないが、月光に透ける金色の髪の美しさだけはよくわかった。
リナ
『んむっ!?』
ハーレムは何の前触れもなく自分のシャツを破いてリナに猿轡をする。
それを解こうとするも、抵抗虚しく手まで後ろで縛られてしまった。
そのまま肩に担ぎ、夜道をズンズン歩いて行く。
どんなにジタバタしてもビクともしない。
連れて来られたのはシシマイハウスだった。
リナ
(ご近所さんて、、、)
心戦組の家の向かいが特戦部隊の家だった事に驚くやら落胆するやら。
ハーレム
『たっだいまー♪』
鼻歌を唄いながら機嫌良く扉を開け、半身だけ扉の影から現した。
ロッド
『ギャハハハハハ。隊長遅いっスよ~。どこまで小便しに行ってんスか』
ハーレム
『悪ィ悪ィ、道に迷っちまってな。でもお陰で良いモン拾って来れたぜ』
『『『良い物?』』』
ロッド、マーカー、Gが声を揃える。
ハーレム
『驚け、人魚だ』
得意気に家の中に入ると三人の酒を呑む手が止まった。