相思相愛
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高宮
『夏海っ』
大楠
『おっせーぞッ』
野間
『何やってたんだ』
夏海
『あ、あのね、今ね』
水戸
『その前にまずは花道を止めてくれっ』
夏海
『え?わっ!何してるの花道っ、ダメーッ』
花道は飛び降りようとするのを止めて夏海に泣き付く。
花道
『だって、だって…』
夏海
『うん、うん』
花道の背中をよしよし撫でながら困惑していると皆が一部始終説明してくれた。
花道
『晴子さんが、大っ嫌いって言ったんだぁ』
夏海
『誤解を解けばいいんでしょ?話せばきっとわかってくれるよ。大丈夫、私に任せて!』
だからもう泣かないで、と付け加えると花道はやっと顔を上げる。
高宮
『お、復活した』
野間
『さすが単純王』
気晴らしにパチンコでも行こうとワイワイやっている中。
花道
『ぬぅ。またアイツは、、、』
大楠
『ンなのほっとけって。早く帰ろうぜ』
未だ倒れている堀田達の手当てをせっせとする夏海を見て水戸は微笑む。
あの救急セットは喧嘩の強い桜木軍団よりも相手に使う事の方が多い。
夏海曰く、怪我人に敵も味方もないのだそうだ。
夏海は知らないだろうが、それ目的に喧嘩を吹っ掛けてくる輩も少なくなかった。
夏海
『あ、そういえば流川くんて』
水戸
『ん?』
・・・
翌日、夏海達の教室。
大楠
『マジだ』
高宮
『しかも夏海の隣かよ』
野間
『俺の後ろでもある』
ガラガラッ
花道
『おい流川!席替われ!』
無茶を言う花道を、バッカでー、と笑い者にする三バカ。
水戸
『花道、さすがにそれは無理だ』
同じクラスならまだしも別のクラスの席と交換なんて聞いた事がない。
流川
『夏海』
花道
『んなっ、馴れ馴れしく名前で呼ぶなッ』
流川
『コイツらうるさい、黙らせろ』
花道
『おいコラ流川、俺様をシカトすんなッ。つーか夏海に命令すんなーっ』
流川の事が更に嫌いになる花道だった。
流川
『名前しか知らないから。別に深い意味はない』
授業中、珍しく起きてるなーと思っていたら突然そんな事を呟かれ、夏海はノートの端に “そういえばまだ言ってなかったね、千波です” と書いてそれを見せる。
すると “どあほう。名字まで覚えてやる気はない” と返ってきた。
“ヘンな人”
“お前には言われたくない”
“えー?何で?”
“この前ヨダレ垂らして寝てたから”
“ウソ!?”
“ウソ”
“嘘つきは泥棒の始まり”
“ついていい嘘もあると思うけど?”
“それはそうかもだけど、なんか違うような”
”細かい事は気にするな“
その時間、流川は初めて寝なかった。
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