相思相愛
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水戸はすぐに帰ってきた。
三年の堀田という男に放課後呼び出されたらしい。
とりあえず花道が教室で暴れなくて良かったと胸を撫で下ろす夏海と、久しぶりの喧嘩に昂る桜木軍団。
・・・
夏海はいつも持ち歩いている救急セットを持って一人屋上へと急ぐ。
切れていた絆創膏を購買に買いに行っていたので遅くなってしまった。
ドンッ
夏海
『きゃあっ』
踊り場で誰かに衝突し、階段から転落…
「気をつけろ、どあほう」
しそうになったが、間一髪相手に腕を掴まれ助けられた。
夏海
『ご、ごめんなさい。ありがとうございます』
頭を下げた後、相手をよくよく見る。
夏海
『あ。隣の席の、いつも寝てる、、、』
名前はまだ知らない。
そういえば午後の授業は居なかったような。
「流川楓だ」
彼は一瞬ムッとしてそう名乗った。
夏海
『え!?る、流川、楓?』
流川は首を傾げる。
夏海
『あ、いや。えっと、私は』
流川
『夏海』
夏海
『え?』
「夏海っ、ノート貸せっ」
「夏海、次の授業何だっけ?」
「腹へったー。夏海の弁当分けてくれ」
「置いてくぞ、夏海」
流川
『あれだけうるさいと嫌でも覚える』
夏海
『あはは、睡眠の邪魔してごめんね』
というか、そんな事より―。
夏海
『病院、行った方がいいかも』
額から相当な量、流血している。
流川
『今から行く』
夏海
『フラフラしてるけど、一人で大丈夫?』
流川
『ああ』
夏海
『そっか。あ、ちょっとだけ待って。それじゃあ、お大事にね?』
夏海は清潔なタオルやガーゼ、包帯で簡単な応急処置をし、再び駆け出して行った。
流川
(…どあほう)
なんとなく見ているとまたぶつかって転んでいる。
もしかしてあの救急箱は自分用か?
流川
『ヘンな女』