乱
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・・・
近藤
(お妙さん)
深く溜め息をついていると突然視界が塞がれた。
「だーれだ」
小さな冷たい手。
近藤
『雀?』
雀
『当たりです♪』
雀は努めて明るく振る舞う。
近藤
『ありがとな』
雀
『わ、、、//』
大きな手に頭を撫でられる。
力強いが乱暴じゃなくて、全然嫌じゃない。
雀
『私近藤さんの手、好きです』
近藤
『好‥き?』
考えた後、ハッとする。
気付いてしまった。
近藤
(そうか。雀、俺のこと。でも俺にはお妙さんが、、、)
雀には悪いが、雀の為にも、此処は漢らしくはっきりしなければ。
雀
『近藤さん』
近藤
『は、はいっ!?』
雀
『そろそろ飲み直しませんか?』
近藤
『え、あ、、、』
にこにこ笑う雀にそれ以上言えなくなってしまう。
近藤
『ああ、そうだな』
雀
『よかった。行きましょう』
近藤
(な、なんか、いい匂いがする)
変態が髪の香りを匂おうと屈んだ時、雀が気配に気付き振り返った。
チュ
予期せず唇と唇が触れる。
雀
『ご、ごめんなさい』
近藤
『いいいいいや、俺の方こそ』
((、、、、、、//))
雀
『じゃあ、戻りましょうか』
近藤
『ああ、そうだな!』
・・・
近藤
『たーだーいまっ』
ジロッと睨む3人。
銀時
『ゴリラてめー、雀を独り占めしやがってコノヤロー』
総悟
『たっぷり休んでたんだからさっさと追いついて下せェ』
土方
『駆け付け三杯だ』
酒瓶片手に絡んでくる三人はとてつもなく酒臭い。
近藤
『うっ。 もう完全にできあがってんじゃねーか』
土方
『ごちゃごちゃ言ってねぇで飲めッ』
近藤
『わ、わかったわかったから』
銀時
『雀、お前もだぞ』
雀
『はーい♪』
始めこそ他愛ない話を肴に飲んでいたが―。
銀時
『、、、キス』
雀
『え?』
銀時
『キス、したのか?』
近藤は口に含んでいた酒を吹いた。
近藤
『いや、あれは事故でっ』
総悟
『事故?』
近藤
『だからそのキスしたっていうか唇と唇がぶつかっただけっていうか、、、』
銀時
『、、、は?』
土方
『それ、誰の話だ?』
近藤
『誰って俺と、、、』
ちらっと雀を見やる。
総悟
『近藤さん』
近藤
『ん?』
土方
『覚悟出来てンだろうな?』
近藤
『えっ、、、』
銀時
『ウチの雀に手ェ出しやがって。無事に帰れると思うなよ』
近藤は頬を引き攣らせ笑うしかなかった。
・・・
近藤
『もう、無理、、、』
バタッ
銀時
『つぶれたか』
銀時はチッと舌打ちをする。
土方
『ったく、だらしねぇなぁ』
総悟
『雀、お前はまだ飲めんだろ?』
雀は返事の代わりに笑顔で応えた。
今夜は寝かせてもらえない雰囲気だ。