ヒカリ
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銀時
(これは、、、どういう状況?)
髪に隠れて雀の表情が見えない。
ゴクリと生唾を飲み、前屈みでゆっくりと雀の顔に近付く。
ドゴォッ
神楽
『何してるアルかーっ』
神楽の跳び蹴りがキレイに極まった。
新八
『雀ちゃん大丈夫!?銀さん何したんですか!?』
銀時
『痛‥っ、まだ何にもしてねーよ』
新八
『こんなに泣かせといて何もしてないわけないでしょうが!』
銀時は驚いて雀を見る。
雀
『ごめんなさい。なんか、色んな感情が溢れて、、、』
止まらない。
3人はそれ以上何も言わず、雀の涙が涸れるまで頭を撫で、背中を擦り、手を握ったのだった。
・・・
外の生活にも大分慣れ、皆と仲良くなってきたある日―。
雀は近藤から大事な話しがあると言われ屯所出向いていた。
近藤
『すまんっ』
会った瞬間頭を下げられ、雀は目を丸くする。
雀
『えっ!?やだ、どーしたんですか?』
近藤
『実は、、、』
黒金が見つかった。
しかし多額の示談金と袖の下を渡した為か、黒金のしてきた事が公になることはないのだと言う。
近藤に差し出された大きな封筒を受け取り中を見ると札束がいくつも入っていた。
雀
(私が欲しいのはこんな汚れたお金じゃない)
そう思っても、悔しそうな哀しそうに目を伏せる近藤に突き返すことは出来ない。
表情から気持ちが痛いほど伝わってくるから。
そんな近藤にこれ以上負担をかける事など雀には出来なかった。
家に帰り3人に理由を話し、万事屋の代表である銀時にお金を渡す。
神楽
『銀ちゃんに渡したら甘味パチンコキャバクラ風俗で消えるアル』
銀時
『お前の食費に消える方が多いわ』
それらを想像して雀はクスクス笑った。
こんなお金でも誰かが笑顔になってくれたら、この心も少しは晴れるかもしれない。
銀時
『ま、じゃあとりあえず気分転換に今夜は外でパーッとやるか』
新八
『いいですね。この前のお返しに近藤さんたちも誘ってあげましょう』
神楽
『そうと決まれば雀、出かけるアルヨ』
雀
『え、もう?』
神楽
『雀もたまにはオシャレしなきゃ。気分転換気分転換♪』
3人ともどことなく浮かない顔の雀をなんとか元気にしてやりたかった。
・・・
神楽
『うぉぉぉぉぉぉ!雀、めちゃくちゃ綺麗ヨ!あいつら驚いて脳みそ飛び出るかもしれないアル!』
雀
『ふふ、ありがと神楽ちゃん//』
「大袈裟だなー」と思いつつも褒められるとやっぱり嬉しい。
伸びっぱなしだった髪を綺麗に揃え、長かった前髪を切って貰ったおかげで顔がしっかり見えるようになった。