ヒカリ
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新八
『だめだよ神楽ちゃん。雀ちゃんは病院食明けなんだからゆっくり食べさせてあげなきゃ』
銀時
『そうだぞ、足りなくなったら追加すればいいんだから。遠慮しないで好きなもん好きなだけ食べなさい』
近藤
『俺等の金なんだが。まぁいい、食べよう雀』
代わる代わる自己紹介をしながら皆は思う存分食事を楽しんだ。
・・・
雀
『皆さん、本当にありがとうございました』
雀はペコリと頭を下げる。
銀時
『これからどうするんだ?』
雀
『これからのことは、まだ何も、、、』
正直不安でいっぱいだ。
外の事はよく知らない。
雀
(あの人がたくさんたくさん話してくれたけど)
あの頃は希望でいっぱいだったのに。
思い出すと感傷的になってしまう。
雀は首を思い切り左右に振って気合いを入れ直した。
雀
(約束したんだから)
ちゃんと自分の目で見て、体で触れて、感じて、それで、、、
銀時
『雀、聞いてるか?』
雀
『、、、え?』
皆が怪訝な表情で見つめている。
雀
『ごめんなさい、ぼーっとしちゃってて』
銀時
『だからさ、ウチに来れば?』
食事中ずっと考えていた。
銀時
『先の事を決めるまででもいいし、お前が気に入ればずっと居ても構わねぇし』
神楽
『銀ちゃんどーしたアル!?自分から居候抱え込むなんて。空から酢昆布降ってくるヨ』
神楽は目を輝かせ空を仰ぐ。
近藤
『まぁ、そうしてくれると俺達も安心できるが、、、』
総悟
『旦那、まさか変な事考えてませんよね?』
新八
『確かに銀さんはクズですけど流石にそんな、、、。神楽ちゃんもいるし心配ないですよ』
土方
『どうだかな』
かと言って知らない町にいきなり放り出すより大分マシだろう。
銀時
『で、どうだ雀』
雀
『でも、、、』
銀時
『嫌か?』
雀
『い、嫌なんてとんでもないですっ』
慌てて両手を大きく左右に振った後、落ち着いて丁寧にお辞儀をする。
雀
『ありがとうございます。よろしくお願いします』
・・・
雀
『お、お邪魔します』
銀時に続いて雀が玄関に入ると銀時は苦笑しながら振り返った。
銀時
『ただいま、でいいだろ』
雀
『た、ただいま』
銀時
『よし。あ、悪い』
くしゃくしゃと頭を撫でた弾みでボサボサになった髪を整えてやる。
銀時
『つーか前髪長くね?邪魔だろ。ほら、こうした方が、、、ふぇ?』
思わず間の抜けた声が出してしまった。
髪を弄る手を雀が両手で包むように握ってきたから。