逢瀬
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雀
『この前男の人達に絡まれて、そしたら急に頭が痛くなって』
断片的な記憶だが、前にも似たようなことがあって、誰かが助けに来てくれた。
高杉
『絡まれたって…』
まさかあの時みたいに?
雀
『あ、心配させてごめんなさい。その時は何故かすぐその人達が逃げて行ったので、何もなかったから大丈夫です』
銀時と土方が密かに護ってくれた事は知らない雀。
高杉は安堵の息を漏らす。
雀
『それで、前に助けてくれたの高杉さんじゃないかと思えて』
高杉
『あぁ。俺だ』
嬉しい。
雀の中に確かにある自分の存在。
雀
『良かった、合ってた』
高杉
『大丈夫か?嫌なこと思い出して』
雀
『嫌なことじゃないよ。きっと、高杉さんに助けて貰ったとっても良い記憶だと思う。ありがとうございました』
高杉
『先に助けられたのは俺なんだがな』
雀
『え?私が高杉さんを助けたの?』
信じられない。
高杉
『ああ。思い出したら、その時改めて礼を言う』
雀
『よし、がんばります』
高杉はふっと笑い、意気込む雀の頭を撫でる。
高杉
(元々憶えていたのかわからねぇが)
あの頃の雀にとって男に抱かれるなんて日常で、それが気の遠くなるほどの時間続いてきた筈。
その中でほんの数回肌を合わせた男のことなど憶えていなくても無理はない。
しかしそれだけではない。
少なくとも高杉にとっては忘れられない、衝撃的な出来事があった。
雀
『高杉さん?大丈夫ですか?』
寂し気な表情。
また傷付けてしまっただろうか。
高杉
『大丈夫、じゃねぇな。早くお前を抱きたくて堪らねぇ』
雀
『……………//』
予想外の返答に困ってしまう。
高杉に誘われた時に予感していたし、嬉しかった。
雀
(けど…)
どうしても銀時の事が脳裏を過る。
高杉
(あの野郎、何が邪魔しねぇだ)
小賢しい。
あんな事を言われて気にしないでいられる雀じゃないことはわかっているだろう。
高杉
『そう構えるな。先ずは温泉でゆっくりしようぜ』