逢瀬
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銀時
『そんな睨むなよ。マジで知らなかったんだって』
高杉
『どうだか』
銀時
『お前と出掛けるってのは雀から聞いてたし、俺だって雀がやりたいこと邪魔して嫌われたくねーし』
高杉
『だったらまた子を連れて帰れ』
銀時
『何で俺が?お前の部下だろ。そこまでしてやる義理はねぇ』
飽く迄も尊重するのは雀の意思と気持ちだけだ。
高杉の意見など知った事ではない。
高杉
『チッ。雀はどうしたい?』
二人になりたいと言ってくれ。
雀
『私は…』
また子
『アレ食べたいっス!』
また子は遊園地内のソフトクリーム屋を指した。
高杉
『お前には聞いてねぇ』
また子
『雀も好きっスよ絶対』
高杉
『そうなのか?』
雀
『え。はい、ソフトクリームは好きですが』
高杉
『そうか、じゃあ買ってやる』
雀の好きな物をまた一つ知れた事が嬉しい。
銀時
『俺いちごミックス』
また子
『私チョコミックス!』
高杉
『…お前ら食べたら帰れよ』
コイツらといると溜め息が止まらない。
高杉
『雀は?』
雀
『じゃあ抹茶ミックスがいいな』
高杉
『わかった』
丸テーブルに座りソフトクリームを楽しむ四人。
また子
『晋助様!はいっ、あーん』
また子がソフトクリームを高杉の口元に持っていく。
高杉
『やめろ、自分で食え』
銀時
『お前、遊園地とソフトクリームが似合わないナンバーワンだな』
また子
『そーっスね。もう二度と見られないかもしれないから目に焼き付けておくっス』
雀
『美味しい。高杉さん、ありがとう』
高杉
『ああ』
雀の笑顔一つでつまらない事などどうでもよくなる。
そんな自分も嫌いじゃない。
雀を見つめる高杉は銀時もまた子も知らない眼をしていた。