逢瀬
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
・・・
また子
『もうすぐ晋助様と雀が来るっス。二人で協力してぶち壊すんだよ!』
高杉と雀のデートを邪魔しようとまた子は当日先回りしていた。
また子
『おい、ちゃんと聞いてんスか?二人がくっついちゃうかもしれないんだからね!?』
銀時
『だからって何で俺なんだよ?』
銀時は深い溜め息を吐く。
また子
『しぃーっ、来たっス』
銀時の着物を掴み、高杉と雀を指差した。
雀
『ごめんなさいっ、待たせてしまって』
時間十分前にドキドキしながら来た雀は、待ち合わせ場所に高杉を見つけ慌てて走り寄る。
高杉
『いや、俺も今来た所だ』
実は三十分も前からこの場所にいたとは言えない。
高杉
『これ』
雀の髪にそっと触れる。
高杉が渡した簪を使って髪を結っていた。
雀
『似合うかな?』
高杉
『ああ、俺の見立て通りだ』
雀
『えへへ、ありがとう』
高杉
『じゃあ、行くか』
雀
『はいっ』
そういえばこんな天気のいい日中に外で会うのは初めてかもしれない。
何だかお互い緊張している。
雀
『昼間からこんなに人目の多い所、大丈夫なんですか?』
高杉
『心配するな。一応ヅラに聞いてきたしたしそれなりに大丈夫だろ。それとも嫌だったか?』
高杉は不安になり表情を曇らせるが、雀が珍しく大きく否定するとすぐに晴れた。
高杉
『はぐれたら困る。手貸せ』
雀
『ふふっ』
明るいと高杉の照れている顔がよく見える。
高杉
『何笑ってんだ』
照れ隠しに舌打ちをする高杉が可愛い。
また子
『晋助様~!』
着いてすぐ、また子が手を振って駆け寄ってくる。
またくっつくなと騒がれては面倒なので高杉はとっさに手を離してしまった。
何気にシュンとする雀。
高杉
『お前、いい加減に』
また子を睨む。
また子
『あたしだけじゃないっスよ。ほらっ』
また子はかったるそうに歩く銀時の腕を引いた。
雀
『あ、銀さん!』
高杉
『お前、雀をつけてきたのか?』
疑いの眼差しを向ける高杉。
銀時
『人聞きの悪いこと言うな。俺はコイツが雀の事で話があるっつーから来ただけだ』
また子
『まぁ、何でもいいじゃないっスか。今日は四人で楽しくやるっス』
どうしていいかわからず雀は小声で何やらやり取りする高杉と銀時を見上げる。