想い −総悟−
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銀時
『みんなで行こうぜ?人数多い方が楽しいって絶対』
総悟
『人数多いとはぐれやすいし通行の妨げになるんで、いい加減諦めて下さいよ旦那』
今日はお祭りがある。
雀はそれに総悟と行く約束をしていた。
土方も銀時も雀を誘ったが、総悟が一足速かった。
雀
『お待たせー』
綺麗な朱色の浴衣に白い素肌が映える。
薄く塗った頬紅と口紅が雀をより艶やかに色っぽく魅せていた。
総悟
『…俺の為にめかし込んだのか?』
雀
『そう‥なるのかな?』
総悟
『何で疑問形なんだ。まぁいい、時間が勿体ねェ。行こうぜ』
雀
『あ、待って総ちゃん。じゃ、いってきます』
銀時に笑顔を向け、スタスタと先に行ってしまう総悟を追う。
銀時
『お、おー、向こうでなー!』
ポンッ
雀の後ろ姿に手を振る銀時の肩を新八が慰めるようにそっと叩く。
新八
『ほとんど毎日一緒にいるんですからたまには良いじゃないですか。懐の深い所見せて下さいよ』
ポンポンッ
神楽も銀時の背中を叩いた。
神楽
『女は追いかければ追いかけるほど逃げたくなる生き物アル。時にはどっしり構えることも必要ネ』
銀時
『…わかったよ』
・・・
雀
『総ちゃーん』
総悟に走り寄る。
ツンッ
躓いてしまった。
ポスッ
土方
『‥っとにお前はよく転ぶヤツだな。せっかくめかし込んでンだから気をつけろよ』
雀
『えへへ、ありがとう。土方さんお祭りは?』
土方
『今から近藤さんと万事屋に行く所だ。志村姉も万事屋達と祭に行くらしいから、どうしても一緒にってな』
土方の視線の先を見ると、近藤と総悟が話しながら歩いてきていた。
雀
『向こうで会えるといいね』
土方
『あぁ、そうだな』
可愛く笑う雀を見て嬉しくなる反面、心配にもなる。
土方
『絶対に雀から離れんなよ』
総悟
『言われるまでもねェでさァ』
近藤
『トシ、そろそろ行くぞ。雀、知らない人に付いていくなよ?』
二人は足早に万事屋に向かって行った。