揺蕩う想い
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新八
『どうしたんですか!?』
しゃくり上げる雀とテンパる銀時の声を聞きつけ新八が飛んで来た。
新八
『此処は僕に任せて、銀さんはお風呂でも入ってきて下さい』
半ば強引に銀時を風呂に行かせ、優しく声をかける。
新八
『あの人たまにデリカシーないこと言っちゃったりするけど、悪気はないから許してあげてね』
雀
『違うの、銀さんは何も悪くなくて、私が、、、』
雀は新八に正直な気持ちを話した。
皆に曖昧な態度を取っていること。
あっちに行ったりこっちに行ったりすぐにふらふらしてしまう気持ちのこと。
新八
(雀ちゃんは純粋な人なんだなぁ)
しみじみとそう思う。
想いにはっきり応えられずに自分で自分を責めて泣いている雀を、男たらしだとか遊び人だとは思わない。
新八
『寝ても覚めても、誰といても、その人のことしか考えられない。そう想える人ができた時にその人だけを見つめていけばいいんだよ』
好きにも段階がある。
まだ最後の段階まで行ってないだけだ。
新八
『焦らないで大丈夫』
滝のようにより一層涙を流す雀にティッシュを渡す。
雀
『新八くん。‥ぐすっ。ありがとう』
新八
『どういたしまして』
雀
『新八くんがいつもより大人に見える』
新八
『ふふ。僕だって―――』
新八と雀が楽しそうに話しているのを見て、風呂から出た銀時が一人拗ねていた事は誰も知らない。