ヒカリ
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先程まで以上に一際厳重な扉。
彼女はその中にいた。
部屋全体が1つの檻であるかのようなその部屋の隅のベッドに身体を小さくし座っている娘。
身に纏う物は何もない。
頑丈そうな鉄の足輪、鎖は中央の太い柱に繋がれている。
異様な光景に皆が言葉を呑む中、近藤は隊服を脱いで彼女に羽織らせた。
近藤
『もう大丈夫だ』
・・・
その後、雀は検査の為入院したが体に問題は無くすぐに退院できた。
近藤達は退院の祝いと詳しい事情を聞こうと料亭の個室を用意する。
土方
『で、なんでテメェらまでいるんだ』
銀時
『話の流れで』
土方
『ワケわかんねー事言ってんじゃねぇ。邪魔だ、出てけ』
銀時
『あーもーうっせーなぁ。カルシウム足りてないんじゃないの?いちご牛乳飲む?』
新八
『お願いします土方さん。僕らだって無関係じゃないですし』
神楽
『そうアル。減るもんじゃないしケチケチするなヨ』
総悟
『文句あるなら土方さんが帰ればいいんじゃあないですか?その方が事もスムーズに進むってモンでさァ』
土方
『総悟てめぇまでッ』
近藤
『お前らいい加減にしないか!雀、悪いな』
雀は笑顔で顔を横に振った。
土方はコホンと1つ咳払いし調書を取り出す。
入院中に事情聴取した筈だが雀のだけほぼ真っ白だったのだ。
土方
『お前、歳は?出身は?親や兄弟は?どうやって彼処に連れて来られたんだ?』
雀は申し訳なさそうに答える。
雀
『ごめんなさい。あの、私、名前以外自分の事よく知らなくて』
物心がついた時にはもうあの部屋にいて雀と呼ばれていた。
新八
『そんな小さい頃から、、、』
土方
『悪ィ』
重たくなってしまった空気を感じたのか感じていないのか、神楽が明るい口調で言う。
神楽
『雀、これめちゃくちゃ美味いアル!早く食べないと全部食べちゃうヨ?』