記憶喪失
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銀時
『は?雀が?嘘だろ?』
病院からの電話。
小さな子供を助けようとして車と接触したらしい。
銀時
(雀。雀っ、、、)
プーーーッ
!!!
ププーーーッ
キキィーーーッ
「死にてぇのか馬鹿野郎ーッ」
車とぶつかりそうになった所を危機一髪、回避する。
銀時
『‥ッ、くそッ』
《バイクは事故に合った時本当に危ないんだから、無茶な運転しないで?銀さんのこと心配だから… ね?》
雀にしょっちゅう言われていた。
銀時
(トロいくせに、人の事ばっか心配してて)
自分が事故に合うなんて。
銀時
(頼む、無事でいてくれ、、、)
祈るような気持ちで病院へ急ぐ。
銀時
『雀!!!』
病室のドアを勢い良く開けると、意外にも雀は上半身を起こし、窓の外を見ていた。
銀時
『無事‥みてぇだな』
呼吸を整えながらベッドの傍に座る。
銀時
『良かった。起きてても大丈夫なのか?怪我は大したことないのか?』
雀
『あの、私―――』
・・・
医者は、一時的、かどうかは断言できないが記憶喪失だと言っていた。
接触した弾みで強く頭を打った事が原因だろう。
銀時
『雀。お前の名前』
雀
『雀、、、』
銀時
『俺は坂田銀時。万事屋だ』
雀
『万事屋の坂田さん、、、』
銀時
『あ、あぁ。ま、気軽に銀さんとでも呼んでくれ。ちなみにお前も万事屋だぞ』
雀
(この人…)
無理して笑っている。
雀
(私が喋る度に、傷つけてる)
早く、早く思い出さないと。
銀時
『雀?どうした、具合悪いのか?』
[急に黙るので不安になり、俯いたまま上げようとしない雀の顔を覗き込む。
!!!
銀時
『どこか痛むのか!?』
雀は泣きながら力一杯首を横に振る。
雀
『ごめんなさい。思い出せなくて』
早く思い出したい。
銀時
『大丈夫だ』
そんな雀を銀時は強く抱き締めた。
銀時
『大丈夫だから』
泣き止むまでいつまでも頭を撫でてやる。
雀
『ありがとう。…銀さん』
銀時
(大丈夫。もし、もし思い出せなくたって何にも変わらねぇ)