ててご夢
*固定夢主であるサバイバー視点
*自荘園の設定満載
*サバイバー達の性格も自荘園のもの
最近イソップさんからの視線を感じる。
どういうことだと思うだろう、私もだ。
あのイソップさんがそんなふうに人に視線を向けるだなんて、想像が出来やしないがー事実だから仕方がない。
最近イソップさんからの視線を感じる。
はっきりと、熱がこもったような、視線を。
その視線の意味が分からない程純粋ではない。
ゲーム中納棺して頂いた時も、以前より明らかに目覚めるのが遅くなっている。
目が覚めた時の、イソップさんの距離も、明らかに近づいていてー。
でも、どうしてか、分からないのだ。
ゲームで1番彼とマッチしているのは確実に私だけれど、毎回足を引っ張ってばかり。
ゲーム外では、仲間と関わりたい私と仲間と関わりたくないイソップさんでは行動する時間が全く異なっていて、好感度を上げるどころか会うことすら稀だ。
外見だろうか、と考えれば、それが1番可能性がある気がした。
日本出身のサバイバーは今私だけだ。
私が外国の方々を魅力的に感じているように、イソップさんも同じ理由で気になってくれているのかもしれない。
ーだとしたら申し訳ない。
「ユイさん、もうすぐゲームが始まるよ」
気がつけば部屋を出て、共有スペースでうんうん唸っていたらしい。
今日も可愛らしいぽっぽちゃんを肩に乗せたイライさんが、そう声を掛けてくれた。
お礼を伝え掛け時計を見れば、確かにもうゲーム開始時間になるー思わず眉が下がった。
今日のゲームも、彼と一緒だ。
何故こうも一緒になるんだろうか?思い返せば、彼がいなかったゲームなんて片手で数えられる程ではなかったか。
こうも一緒ならば、情が移るのも当たり前だろうか?
皆が「ゲーム部屋」と呼んでいる、ゲーム参加に選ばれた4人が集まる部屋をノックして入れば、私は2人目だったらしい。
先に来ていたイソップさんがちらりと私を見やり、ぺこりと頭を下げ、自分の隣の椅子を引いてくれる。
(どうしよう、初めての展開……!)
明らかに、隣の椅子に招かれている。
他の仲間は誰だったか、確かぎりぎりまで準備していることが多いウィラちゃんやマルガレータちゃんじゃなかったか。
「ありがとうございます、失礼しますね」
頭の中で悶々と悩みつつも、波風立てたくない性格がすぐ言動に出てしまう。
一礼して隣の椅子に腰かければ、ああやはり普段より近い距離で感じる視線。
「荘園」に来たばかりの頃はイソップさんと会話どころか視線すら交わせないことに悩んでいたのに、今はまさかイソップさんからの視線で悩んでいるだなんて。
「……新しい衣装なのですね」
「はい、今朝クローゼットに入っていたので早速来てみたんです。といっても、普段の袴の色違いなんですが……」
「ユイさんの場合、頭のリボンの色も変わるので都度印象が違いますよ。今回の衣装も可愛らしいです」
「……ありがとうございます」
可愛らしい、だなんて。
自分が言われる立場になるだなんて、思いもしなかった。
(嗚呼、頬が熱い!)
祖国には自分とは比べ物にならないくらい心身ともに器量が良い子達が沢山いる。
その子らを知らず、私しか知らないのならば、本当に申し訳ないのに。
嬉しい、だなんて思ってしまうところが私は本当にダメなのだ。
*自荘園の設定満載
*サバイバー達の性格も自荘園のもの
最近イソップさんからの視線を感じる。
どういうことだと思うだろう、私もだ。
あのイソップさんがそんなふうに人に視線を向けるだなんて、想像が出来やしないがー事実だから仕方がない。
最近イソップさんからの視線を感じる。
はっきりと、熱がこもったような、視線を。
その視線の意味が分からない程純粋ではない。
ゲーム中納棺して頂いた時も、以前より明らかに目覚めるのが遅くなっている。
目が覚めた時の、イソップさんの距離も、明らかに近づいていてー。
でも、どうしてか、分からないのだ。
ゲームで1番彼とマッチしているのは確実に私だけれど、毎回足を引っ張ってばかり。
ゲーム外では、仲間と関わりたい私と仲間と関わりたくないイソップさんでは行動する時間が全く異なっていて、好感度を上げるどころか会うことすら稀だ。
外見だろうか、と考えれば、それが1番可能性がある気がした。
日本出身のサバイバーは今私だけだ。
私が外国の方々を魅力的に感じているように、イソップさんも同じ理由で気になってくれているのかもしれない。
ーだとしたら申し訳ない。
「ユイさん、もうすぐゲームが始まるよ」
気がつけば部屋を出て、共有スペースでうんうん唸っていたらしい。
今日も可愛らしいぽっぽちゃんを肩に乗せたイライさんが、そう声を掛けてくれた。
お礼を伝え掛け時計を見れば、確かにもうゲーム開始時間になるー思わず眉が下がった。
今日のゲームも、彼と一緒だ。
何故こうも一緒になるんだろうか?思い返せば、彼がいなかったゲームなんて片手で数えられる程ではなかったか。
こうも一緒ならば、情が移るのも当たり前だろうか?
皆が「ゲーム部屋」と呼んでいる、ゲーム参加に選ばれた4人が集まる部屋をノックして入れば、私は2人目だったらしい。
先に来ていたイソップさんがちらりと私を見やり、ぺこりと頭を下げ、自分の隣の椅子を引いてくれる。
(どうしよう、初めての展開……!)
明らかに、隣の椅子に招かれている。
他の仲間は誰だったか、確かぎりぎりまで準備していることが多いウィラちゃんやマルガレータちゃんじゃなかったか。
「ありがとうございます、失礼しますね」
頭の中で悶々と悩みつつも、波風立てたくない性格がすぐ言動に出てしまう。
一礼して隣の椅子に腰かければ、ああやはり普段より近い距離で感じる視線。
「荘園」に来たばかりの頃はイソップさんと会話どころか視線すら交わせないことに悩んでいたのに、今はまさかイソップさんからの視線で悩んでいるだなんて。
「……新しい衣装なのですね」
「はい、今朝クローゼットに入っていたので早速来てみたんです。といっても、普段の袴の色違いなんですが……」
「ユイさんの場合、頭のリボンの色も変わるので都度印象が違いますよ。今回の衣装も可愛らしいです」
「……ありがとうございます」
可愛らしい、だなんて。
自分が言われる立場になるだなんて、思いもしなかった。
(嗚呼、頬が熱い!)
祖国には自分とは比べ物にならないくらい心身ともに器量が良い子達が沢山いる。
その子らを知らず、私しか知らないのならば、本当に申し訳ないのに。
嬉しい、だなんて思ってしまうところが私は本当にダメなのだ。
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