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jojo夢

まずはじめに、私は物心ついた時から研究バカだった。
揃って研究バカな両親の元で育ったから、私もそうなるのは当たり前だったと思う。
両親の研究に興味を持って、手伝うようになって、その道に進んで、気づけばSPW財団で研究に浸っていた。
研究だけに向いていた気持ちが、ジョースター家に向き始めたのはいつだったかー今となってはどうにも思い出せないけれど、周りのSPW財団員も同じらしい。
研究しつつ、ジョースター家への接触の機会を察知すれば接触できるよう志願しつつ、平和に過ごしてきた日々が懐かしいー。



ジョセフ·ジョースターさんと接触する機会に奇跡的に恵まれた日、それが私の命日となったわけである。



「でさぁ〜次はいつくるの?」
「は、ぁ……つぎ、」

聞いてない。
ジョースターさんと共に旅をしている面々に、こんな、どストライクな方がいらっしゃるだなんて。
(近い、距離が近い、え?肩に、あ、肩に、手が回っあっえっ嘘でしょ??)

自分の心臓の音がめちゃくちゃ煩い。
答えられずにいたら、ポルナレフさんが少し背を屈めて顔を覗き込んでくる。

「ン、どうしたの?大丈夫?」
「ひゃい」

(ひゃい……)
笑っている。
視界の端でジョースターさんが笑っている。
きょとんとした顔のポルナレフさんも素敵だ、はうう、それから気にしないぜって笑うんだもの、これですよ。
(は〜〜〜むり〜〜〜)

研究に捧げてきた人生だった。
ジョースター家にかまけながらも研究のために生きてきた人間だった。
髪型も、服装も、身なりは全て研究の邪魔にならなければ何でもいいってスタンスだった。
嗚呼、嗚呼、まさかこんな恋にどっぷり落ちるだなんて!

「いや〜!君みたいなカワイイ子がいるなんてさぁ!また会いたいなぁ」

(はい、はい、私もです!)
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ブラボー!