二.大切な人、大切な場所
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そして約束の当日。
まだ太陽も昇りきっていない薄暗い中、いつものように目を覚ました。
正直言って、寝起きがいいほうでは無い。
陽向を営むと決めた時最初に苦戦したのは、この早朝に目を覚ますこと。
眠たい目を擦りながら、ゆっくりと目を開けて天井を見つめる。
あぁ、総くんはいつも朝早いからもう起きて準備しておかないと……。
未だちゃんと働かない脳でなんとかそう考えながら、ゆっくりと身体を捻って起き上がろうとした。が、体を横にした瞬間、目の前に映ったのはこれから会うはずの彼の姿だった。
「なっ、なっ……!」
「おはよう向葵。」
寝惚けていた頭は一気にフル回転し、無意識に彼から遠ざかろうと後ろ後ろへと身体を動かす。
けれどもシングルベッドに大人二人が寝るにはスペースがなく、すぐに背中は壁へとぶつかって逃げ場を失った。
「そっ、総くんどうして……っ!」
「だから言ったろ?セキュリティが甘ぇって。こんな簡単に忍び込んであんたの布団に入れるくれぇだ。ここはやっぱり早々に引っ越すべきでぃ。…にしても、こいつぁ意外だったなァ。」
彼の爽やかな笑顔が腹黒くなる瞬間を見て、思わず青ざめる。
ぴっとりとくっついた身体を更に動けなくするかのように、彼はその強くてたくましい腕を一方は腰に、もう一方は私の頭の下に素早く敷き固定した。
「ちょっ、総くん近っ……」
「向葵が朝弱ぇだなんて、こりゃ俺も寝ずにここに来たかいがありまさァ。」
顔が徐々に近づき、お互いの吐息が触れる。
鼓動が急速に早まり、全身が火照って力が入らなくなる中、必死に熱い胸板を押す。彼はそんな私を楽しそうに見て、にっこり微笑んだ。
「やっ…」
「俺がいつまでも大人しく爽やか青年ぶってると思うなよ。」
そう言った矢先、彼は私の首筋へと顔を寄せては大きな口を開けてパクリと食いついたのだった。
「~~ッッ、総くんッッ!!!」
そう怒鳴ると、彼は目の前で腹を抱えて笑いだしたのであった。
まだ太陽も昇りきっていない薄暗い中、いつものように目を覚ました。
正直言って、寝起きがいいほうでは無い。
陽向を営むと決めた時最初に苦戦したのは、この早朝に目を覚ますこと。
眠たい目を擦りながら、ゆっくりと目を開けて天井を見つめる。
あぁ、総くんはいつも朝早いからもう起きて準備しておかないと……。
未だちゃんと働かない脳でなんとかそう考えながら、ゆっくりと身体を捻って起き上がろうとした。が、体を横にした瞬間、目の前に映ったのはこれから会うはずの彼の姿だった。
「なっ、なっ……!」
「おはよう向葵。」
寝惚けていた頭は一気にフル回転し、無意識に彼から遠ざかろうと後ろ後ろへと身体を動かす。
けれどもシングルベッドに大人二人が寝るにはスペースがなく、すぐに背中は壁へとぶつかって逃げ場を失った。
「そっ、総くんどうして……っ!」
「だから言ったろ?セキュリティが甘ぇって。こんな簡単に忍び込んであんたの布団に入れるくれぇだ。ここはやっぱり早々に引っ越すべきでぃ。…にしても、こいつぁ意外だったなァ。」
彼の爽やかな笑顔が腹黒くなる瞬間を見て、思わず青ざめる。
ぴっとりとくっついた身体を更に動けなくするかのように、彼はその強くてたくましい腕を一方は腰に、もう一方は私の頭の下に素早く敷き固定した。
「ちょっ、総くん近っ……」
「向葵が朝弱ぇだなんて、こりゃ俺も寝ずにここに来たかいがありまさァ。」
顔が徐々に近づき、お互いの吐息が触れる。
鼓動が急速に早まり、全身が火照って力が入らなくなる中、必死に熱い胸板を押す。彼はそんな私を楽しそうに見て、にっこり微笑んだ。
「やっ…」
「俺がいつまでも大人しく爽やか青年ぶってると思うなよ。」
そう言った矢先、彼は私の首筋へと顔を寄せては大きな口を開けてパクリと食いついたのだった。
「~~ッッ、総くんッッ!!!」
そう怒鳴ると、彼は目の前で腹を抱えて笑いだしたのであった。