三.共に生きる覚悟
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神威は一つ一つ唇が触れる箇所を味わうように、ゆっくりと緋真の身体へ触れていった。
胸元のところまで顔を近づけると、彼女の急速な鼓動が聞こえ、ふっと顔を上げてみる。
緋真の顔は更に理性を駆り立てるほど可愛らしく、目を閉じて必死に本能からくる快楽に抵抗している様子が伺えた。
「…心臓、壊れちゃいそうだよ?」
無邪気な声でそう微笑んで言うと、微かに目を開けてキッと鋭い眼差しを向けてきた。
「か、神威が変なことするからでしょ!もう悪ふざけはそれくらいにして、普通に寝ようよ!」
「何言ってんの?もう止められるわけないじゃん。夜兎は一度狙った獲物は逃がさない種族だよ。だいたいそんなそそるような顔して、全然説得力ないんだけど。」
「そそるような顔ってどんな顔?!私そんなつもり全くないんだけど!」
「そういう顔だよ。それとも今緋真がしてる顔、自分で見たい?」
「…いえ、全然見たくないです。」
「だろうね。自分で見ても驚くと思うよ。そんな女らしい顔するなんて、俺も思っていなかったから。」
「---ッッ!」
敢えて声に出して言われると、緋真は改めて意識をしてしまい余計に羞恥心が増し、身体中が熱を帯びるのが自分でも分かる。
それを見た神威は満足そうに笑みを浮かべては、勢いよく体を起こし、緋真の両手を頭の上に固定した。
あっと声を出す間もなく、彼女の首にかかっていたタオルをそのまま手首に縛り付け、神威は抵抗できなくなったその体に馬乗りになっては素早く服をひっぺはがした。
夜兎族にも近い白い肌を目の当たりにし、その吸い込まれそうな美しさに思わず息を呑む。
そして体のあちこちにある傷跡をじっと眺めては、眉をしかめて不安そうな表情をしている緋真に尋ねた。
「…ねぇ。この身体中に残る傷跡、誰がつけたの?なんか見てるとイラつくんだけど。」
「お、覚えてないよいちいち…そんなに、見ないでよ。」
「そっか。なら俺が今からこの付いた傷跡の上に新しく傷をつければ、緋真の中の記憶は俺に付けられた傷に上書きできるね。」
「えっ、ちょっと、何するつもり?かむーーッッ!」
突然、身体の腹部に顔を寄せたかと思えば激しい痛みが走り、名前を呼ぶことすらままならない。
声を上げそうになりつつも、下唇を噛んでなんとか抑え、目を閉じる。
すると今度は温かい彼の舌の感触が神経を支配し、自分のものとは思えないほど弱々しい声が漏れた。
「あッッ!ちょっ……やだっ……」
神威は古い傷跡の箇所を容赦なく噛み付き、僅かに零れてくる血をぺろりと舐める。
白い肌の上のせいか、体内から現れたその緋色の液体は綺麗に輝き、神威はそれを見てニヤリと笑った。
血を求める本能と、緋真という女を求める本能が合い重なって、次第に欲は増す一方だった。
「緋真…痛い?」
「い、痛いに決まってるじゃん…」
「だろうね…ならその痛み、忘れるな。これから俺以外にこの身体に跡を残されるような事があったら、その度に今と同じ痛みを味あわせてやる。それが嫌なら、他の奴に傷なんて付けられないようにするんだな。」
「そっ、そんなの無理ッッーーんんッッ……」
顔を上げて口を開いたかと思いきや、先程まで血を舐めていた神威の舌が緋真の口の中へと押し込まれる。
自身の血をたっぷりと堪能したその舌は、鉄の味を味合わせるように逃げようとする自分の舌に絡みつき、離そうともしない。
呼吸が乱れて息があがる。苦しくなって口を開くと、更に彼の強い刺激が脳を支配していく。
ーーもうダメだ。何も考えれない。
緋真がそう思うのに気づいたように、神威は彼女から口を離して意地の悪い笑みを浮かべる。
「いい顔だね、そそる。」
「かっ、神威ッッ…」
「こんなんで根を上げてちゃダメだよ。俺はそこらの人間とは違うから、緋真の身体を壊せる程度の体力くらい持ち合わせてるんだ。まぁきっと、終わった頃にはぐっすり眠れているから安心してよ。」
「や、やだッッ」
「やだ?緋真に拒否権はないよ。だってあの日、俺の手を取っただろ?あんたが殺してくれと頼んだあの日、俺はあんたを生かした。だからこの先殺すも生かすも、俺の勝手だ。緋真の全支配権は、俺にあるんだよ。」
そう言った神威の目は冷たく、緋真は返す言葉すら見当たらなかった。
いや、見当たらなかった訳では無い。
これ以上彼を拒む理由が本当はないからだ。
知っていたんだ。
彼が私を支配し、私がそんな彼を受け入れつつあることに。
彼の〝殺す〟という言葉は、独占欲から来ているということも。
私は神威を必要としている。
心も身体も全て、彼に託したい。
そう認めた時、自然と口は無意識のうちに動いていた。
「そんなの言われなくても私はあの日から…神威のこの手をとった時から、全部神威の物だよ。」
「---ッッ」
神威は緋真のその言葉を聞き、彼女の潤った瞳が優しく自分を見つめるのを見て、思わず目を見開き言葉を詰まらせた。
そしてニヤリと意地の悪い笑みを浮かべ、再び口を開いた。
「…驚いた。そこまで煽るのが得意だなんて…。本当に壊しちゃいそうだ。」
神威は欲のままに彼女の体に食らいつくように強い力で緋真の感部を愛で、快楽に溺れさせていった。
次第に甘い女の声へと変わりゆく彼女の声を聞く度に余裕を失う。
欲を全てその華奢な体へぶつけ終えると、いつの間にかその白い肌のあちこちに赤い跡が残り、ようやく我に返って緋真の顔を見た。
全てを終えたと同時に果てたのだろう。
目は閉じ、目尻にたまった涙が零れ落ちては頬を伝う。
神威はそんな彼女を見て、優しく髪を撫でた。
「この髪の毛一本でも、俺以外の誰にも渡さないよ。俺は緋真が傍にいる限り、俺以外の奴から守り続ける。だから緋真は…ただ俺のためだけに生きてよ。」
これが恋だというものなのかも知らない。
これが愛おしいという気持ちなのかも知らない。
それでも神威はただただ、隣で眠る彼女を優しく見つめ、ずっと傍にい続けようと心に誓ったのだった。
胸元のところまで顔を近づけると、彼女の急速な鼓動が聞こえ、ふっと顔を上げてみる。
緋真の顔は更に理性を駆り立てるほど可愛らしく、目を閉じて必死に本能からくる快楽に抵抗している様子が伺えた。
「…心臓、壊れちゃいそうだよ?」
無邪気な声でそう微笑んで言うと、微かに目を開けてキッと鋭い眼差しを向けてきた。
「か、神威が変なことするからでしょ!もう悪ふざけはそれくらいにして、普通に寝ようよ!」
「何言ってんの?もう止められるわけないじゃん。夜兎は一度狙った獲物は逃がさない種族だよ。だいたいそんなそそるような顔して、全然説得力ないんだけど。」
「そそるような顔ってどんな顔?!私そんなつもり全くないんだけど!」
「そういう顔だよ。それとも今緋真がしてる顔、自分で見たい?」
「…いえ、全然見たくないです。」
「だろうね。自分で見ても驚くと思うよ。そんな女らしい顔するなんて、俺も思っていなかったから。」
「---ッッ!」
敢えて声に出して言われると、緋真は改めて意識をしてしまい余計に羞恥心が増し、身体中が熱を帯びるのが自分でも分かる。
それを見た神威は満足そうに笑みを浮かべては、勢いよく体を起こし、緋真の両手を頭の上に固定した。
あっと声を出す間もなく、彼女の首にかかっていたタオルをそのまま手首に縛り付け、神威は抵抗できなくなったその体に馬乗りになっては素早く服をひっぺはがした。
夜兎族にも近い白い肌を目の当たりにし、その吸い込まれそうな美しさに思わず息を呑む。
そして体のあちこちにある傷跡をじっと眺めては、眉をしかめて不安そうな表情をしている緋真に尋ねた。
「…ねぇ。この身体中に残る傷跡、誰がつけたの?なんか見てるとイラつくんだけど。」
「お、覚えてないよいちいち…そんなに、見ないでよ。」
「そっか。なら俺が今からこの付いた傷跡の上に新しく傷をつければ、緋真の中の記憶は俺に付けられた傷に上書きできるね。」
「えっ、ちょっと、何するつもり?かむーーッッ!」
突然、身体の腹部に顔を寄せたかと思えば激しい痛みが走り、名前を呼ぶことすらままならない。
声を上げそうになりつつも、下唇を噛んでなんとか抑え、目を閉じる。
すると今度は温かい彼の舌の感触が神経を支配し、自分のものとは思えないほど弱々しい声が漏れた。
「あッッ!ちょっ……やだっ……」
神威は古い傷跡の箇所を容赦なく噛み付き、僅かに零れてくる血をぺろりと舐める。
白い肌の上のせいか、体内から現れたその緋色の液体は綺麗に輝き、神威はそれを見てニヤリと笑った。
血を求める本能と、緋真という女を求める本能が合い重なって、次第に欲は増す一方だった。
「緋真…痛い?」
「い、痛いに決まってるじゃん…」
「だろうね…ならその痛み、忘れるな。これから俺以外にこの身体に跡を残されるような事があったら、その度に今と同じ痛みを味あわせてやる。それが嫌なら、他の奴に傷なんて付けられないようにするんだな。」
「そっ、そんなの無理ッッーーんんッッ……」
顔を上げて口を開いたかと思いきや、先程まで血を舐めていた神威の舌が緋真の口の中へと押し込まれる。
自身の血をたっぷりと堪能したその舌は、鉄の味を味合わせるように逃げようとする自分の舌に絡みつき、離そうともしない。
呼吸が乱れて息があがる。苦しくなって口を開くと、更に彼の強い刺激が脳を支配していく。
ーーもうダメだ。何も考えれない。
緋真がそう思うのに気づいたように、神威は彼女から口を離して意地の悪い笑みを浮かべる。
「いい顔だね、そそる。」
「かっ、神威ッッ…」
「こんなんで根を上げてちゃダメだよ。俺はそこらの人間とは違うから、緋真の身体を壊せる程度の体力くらい持ち合わせてるんだ。まぁきっと、終わった頃にはぐっすり眠れているから安心してよ。」
「や、やだッッ」
「やだ?緋真に拒否権はないよ。だってあの日、俺の手を取っただろ?あんたが殺してくれと頼んだあの日、俺はあんたを生かした。だからこの先殺すも生かすも、俺の勝手だ。緋真の全支配権は、俺にあるんだよ。」
そう言った神威の目は冷たく、緋真は返す言葉すら見当たらなかった。
いや、見当たらなかった訳では無い。
これ以上彼を拒む理由が本当はないからだ。
知っていたんだ。
彼が私を支配し、私がそんな彼を受け入れつつあることに。
彼の〝殺す〟という言葉は、独占欲から来ているということも。
私は神威を必要としている。
心も身体も全て、彼に託したい。
そう認めた時、自然と口は無意識のうちに動いていた。
「そんなの言われなくても私はあの日から…神威のこの手をとった時から、全部神威の物だよ。」
「---ッッ」
神威は緋真のその言葉を聞き、彼女の潤った瞳が優しく自分を見つめるのを見て、思わず目を見開き言葉を詰まらせた。
そしてニヤリと意地の悪い笑みを浮かべ、再び口を開いた。
「…驚いた。そこまで煽るのが得意だなんて…。本当に壊しちゃいそうだ。」
神威は欲のままに彼女の体に食らいつくように強い力で緋真の感部を愛で、快楽に溺れさせていった。
次第に甘い女の声へと変わりゆく彼女の声を聞く度に余裕を失う。
欲を全てその華奢な体へぶつけ終えると、いつの間にかその白い肌のあちこちに赤い跡が残り、ようやく我に返って緋真の顔を見た。
全てを終えたと同時に果てたのだろう。
目は閉じ、目尻にたまった涙が零れ落ちては頬を伝う。
神威はそんな彼女を見て、優しく髪を撫でた。
「この髪の毛一本でも、俺以外の誰にも渡さないよ。俺は緋真が傍にいる限り、俺以外の奴から守り続ける。だから緋真は…ただ俺のためだけに生きてよ。」
これが恋だというものなのかも知らない。
これが愛おしいという気持ちなのかも知らない。
それでも神威はただただ、隣で眠る彼女を優しく見つめ、ずっと傍にい続けようと心に誓ったのだった。