三.共に生きる覚悟
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全速力で森の中へと進んでいく真選組と、その少し先を猛スピードで走る神威。
沖田は前方の彼の背中をじっと見つめていると、今しがた緋真という存在を説明を聞いた土方が再び口を開いた。
「ってぇことは、この前町でアイツとやり合ってるお前をとめたその女が、今回の攘夷志士と今闘ってるかもしんねぇって事なんだな。」
「そういう事になりやすねぇ。まぁ、あの人の強さなら恐らくそう簡単に殺られるとぁ思いやせんが、なんせ今回の連中は圧倒的に数が多い。下手にやられてねぇといいんですが……」
「総悟にしちゃァ珍しいな。あんな奴とつるんでる女を気にかけるなんて。」
「ちょっと特別なんでさァ。俺ァ以前出会った時にひでぇ事しちまったしなァ…」
沖田は思い出していた。
自分と神威の闘いを止めたことにより、市民たちに彼女の姿が顕となった時のことを。
何も知らないとはいえ、その異端の姿を隠そうとした彼女の手を遮り、怯えさせてしまったのは紛れもなく自分だ、と。
そしてその身を挺して戦いを停めたことを。
そして何よりも気にかけているのは……
「俺ァあんなに強い女を見たのは生まれて初めてかもしれやせん。まぁぶっちゃけ、助けに行くと言うよりは、あの人がその攘夷志士を相手にどう動くのかが見てみてぇってのもあります。」
そう土方に話した彼の顔は、無意識に笑みを浮かべていたのだった。
土方は隣の沖田のそんな様子と、あの以前強い者だけに執着していた彼が一人の女を探すのに汗だくになっている様を見て、その緋真という人物がどういう奴なのか、興味を抱いた。
明かりもない森を駆け抜けながら、彼らはそれぞれの思いを抱き、足早に先へと進んでいくのだった。
沖田は前方の彼の背中をじっと見つめていると、今しがた緋真という存在を説明を聞いた土方が再び口を開いた。
「ってぇことは、この前町でアイツとやり合ってるお前をとめたその女が、今回の攘夷志士と今闘ってるかもしんねぇって事なんだな。」
「そういう事になりやすねぇ。まぁ、あの人の強さなら恐らくそう簡単に殺られるとぁ思いやせんが、なんせ今回の連中は圧倒的に数が多い。下手にやられてねぇといいんですが……」
「総悟にしちゃァ珍しいな。あんな奴とつるんでる女を気にかけるなんて。」
「ちょっと特別なんでさァ。俺ァ以前出会った時にひでぇ事しちまったしなァ…」
沖田は思い出していた。
自分と神威の闘いを止めたことにより、市民たちに彼女の姿が顕となった時のことを。
何も知らないとはいえ、その異端の姿を隠そうとした彼女の手を遮り、怯えさせてしまったのは紛れもなく自分だ、と。
そしてその身を挺して戦いを停めたことを。
そして何よりも気にかけているのは……
「俺ァあんなに強い女を見たのは生まれて初めてかもしれやせん。まぁぶっちゃけ、助けに行くと言うよりは、あの人がその攘夷志士を相手にどう動くのかが見てみてぇってのもあります。」
そう土方に話した彼の顔は、無意識に笑みを浮かべていたのだった。
土方は隣の沖田のそんな様子と、あの以前強い者だけに執着していた彼が一人の女を探すのに汗だくになっている様を見て、その緋真という人物がどういう奴なのか、興味を抱いた。
明かりもない森を駆け抜けながら、彼らはそれぞれの思いを抱き、足早に先へと進んでいくのだった。