三.共に生きる覚悟
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ひとまず銀時たちに向かい合って、三人はソファに腰を降ろした。
新八は恐る恐る彼らにお茶を出し、さっと銀時の隣に座りメガネをかけ直しては、狭そうに挟まれて間に座る緋真を見て、あれ?と声を上げた。
「そういえば、緋真さん以前と髪の色違いますね!もしかして、それが本当の髪の色ですか?」
「そうだよ。…やっぱり、違和感ある?」
「全然そんなことないアル。綺麗アル!」
「こんな髪を見て災だの呪いだって騒ぎ立てる人の気がしれませんよ。真っ赤な夕日みたいな色ですね。」
「夕日かぁ…そんな風に言われるなんて、初めてだなあ。」
神楽と新八がそう言うと、緋真は頬を染めてはにかんだ笑みを見せる。
銀時はそんな彼女を見て、優しく笑った。
「言ったろ?ここにはお前を蔑んだ目で見るやつは居ないって。」
「そうだね、銀兄。」
「そういえば、腕の怪我はもういいのか?」
「うん、もう平気だよ。ちょっと腫れただけですぐ引いたから、今は全然痛くないの!」
「そうかい、そりゃァよかったよ。」
「……」
互いの顔を見て微笑み合う二人を見て、神威は再び微かな苛立ちを覚えた。
それでも表に出さぬよう必死に隠し、平常心を装う。
ただ彼のそんな努力に、隣にいた阿伏兎は気づいていて、気づかれないように小さく息を吐いた。
「それで?揃いも揃って俺の知ってる最強三人組がはるばるやってきて、俺に何の用だ?」
「実私、銀兄に聞きたいことがあって。」
「……なんだ?」
「銀兄が最も信頼できる鍛冶屋を紹介して欲しいの。」
真っ直ぐに銀時を見つめる緋真を見て、銀時はなぜか深刻そうな表情を浮かべては、銀色の髪をかいて大きくため息を吐いた。
「……お前、それでいいのか?」
彼の言ったその言葉の意味は、周りにいる神威達には理解できなかった。
緋真はただ、銀時の目から逸らすことなく、凛とした声でこう返した。
「うん、決めた。」
「…また刀を取れば、おめぇはあの時のように心に深手を負うかもしれないんだぞ。それでもいいのか?」
「人斬りは所詮人斬り。結局、窮地に立たされたら刀を握ってしまう。その現実から目を背けることは無理だって事が分かった。…でも大丈夫。だって今度は、守らなくても強い人たちばかりだから。」
そう言う彼女の笑顔はとても綺麗で、銀時は思わず目を見張った。
「……なるほど。確かにその通りだ。しかし驚いたねぇ。まさかおめぇからまた刀を持つと言い出すなんて。」
「私もそんな日が来るなんて、以前の私からしたら考えもしなかったよ。」
彼女の過去がどうであったか知っているのは、ここでは銀時だけだ。
ただ、彼女がなぜ刀を所持していなかったのかという疑問を抱いていた神威と阿伏兎は、何が深い事情があったのだと悟った。
「…銀さん、腕のいい鍛冶屋といったら、あの人しかいませんよね。」
「鉄子アル!」
「そうだな。仕方ねぇ、案内してやる。ついてきなァ」
銀時はのらりと立ち上がり、笑みを浮かべては親指を立てた。
新八は恐る恐る彼らにお茶を出し、さっと銀時の隣に座りメガネをかけ直しては、狭そうに挟まれて間に座る緋真を見て、あれ?と声を上げた。
「そういえば、緋真さん以前と髪の色違いますね!もしかして、それが本当の髪の色ですか?」
「そうだよ。…やっぱり、違和感ある?」
「全然そんなことないアル。綺麗アル!」
「こんな髪を見て災だの呪いだって騒ぎ立てる人の気がしれませんよ。真っ赤な夕日みたいな色ですね。」
「夕日かぁ…そんな風に言われるなんて、初めてだなあ。」
神楽と新八がそう言うと、緋真は頬を染めてはにかんだ笑みを見せる。
銀時はそんな彼女を見て、優しく笑った。
「言ったろ?ここにはお前を蔑んだ目で見るやつは居ないって。」
「そうだね、銀兄。」
「そういえば、腕の怪我はもういいのか?」
「うん、もう平気だよ。ちょっと腫れただけですぐ引いたから、今は全然痛くないの!」
「そうかい、そりゃァよかったよ。」
「……」
互いの顔を見て微笑み合う二人を見て、神威は再び微かな苛立ちを覚えた。
それでも表に出さぬよう必死に隠し、平常心を装う。
ただ彼のそんな努力に、隣にいた阿伏兎は気づいていて、気づかれないように小さく息を吐いた。
「それで?揃いも揃って俺の知ってる最強三人組がはるばるやってきて、俺に何の用だ?」
「実私、銀兄に聞きたいことがあって。」
「……なんだ?」
「銀兄が最も信頼できる鍛冶屋を紹介して欲しいの。」
真っ直ぐに銀時を見つめる緋真を見て、銀時はなぜか深刻そうな表情を浮かべては、銀色の髪をかいて大きくため息を吐いた。
「……お前、それでいいのか?」
彼の言ったその言葉の意味は、周りにいる神威達には理解できなかった。
緋真はただ、銀時の目から逸らすことなく、凛とした声でこう返した。
「うん、決めた。」
「…また刀を取れば、おめぇはあの時のように心に深手を負うかもしれないんだぞ。それでもいいのか?」
「人斬りは所詮人斬り。結局、窮地に立たされたら刀を握ってしまう。その現実から目を背けることは無理だって事が分かった。…でも大丈夫。だって今度は、守らなくても強い人たちばかりだから。」
そう言う彼女の笑顔はとても綺麗で、銀時は思わず目を見張った。
「……なるほど。確かにその通りだ。しかし驚いたねぇ。まさかおめぇからまた刀を持つと言い出すなんて。」
「私もそんな日が来るなんて、以前の私からしたら考えもしなかったよ。」
彼女の過去がどうであったか知っているのは、ここでは銀時だけだ。
ただ、彼女がなぜ刀を所持していなかったのかという疑問を抱いていた神威と阿伏兎は、何が深い事情があったのだと悟った。
「…銀さん、腕のいい鍛冶屋といったら、あの人しかいませんよね。」
「鉄子アル!」
「そうだな。仕方ねぇ、案内してやる。ついてきなァ」
銀時はのらりと立ち上がり、笑みを浮かべては親指を立てた。