二.生殺し(※一部性的描写あり。)
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真選組の一員が彼女の電話一本で一斉に店へと押しかけ、客は突然の騒動に酷く動揺を見せた。
広い店内で悲鳴が飛び交い、真選組は出入口を遮断して逃げる者を絶った。
もちろん、媚薬を用いている事を分かって利用していた者は容赦なくしょっぴくためである。
「真選組だァッ!御用改めである!大人しくお縄に附けッ!」
真選組を率いてその場に現れたのは、局長である近藤。真選組総勢での制圧となった。
那智はと言えば、先程連行されていった土方の様子が気になり、スタッフルームへと全速力で向かっていた。
真選組が押しかけてきたのを耳にしたのか、向かってくる店員達が攻撃を仕掛けてくる。
土方の姿をあちこち見渡しながらも、那智と沖田は次々と武器になるものをその辺りから物色しては、なぎ倒していった。
奥まで通じる通路を闇雲に走っている那智を前方に、沖田はどことなく彼女への違和感を感じていた。
闘い方が、いつもと違う。
いつもなら致命傷を避けて攻撃をするのに、今日の彼女は容赦がない。
それどころか刀を振るわず、ただひたすら男たちの股間に猛烈な蹴りを入れて駆け進んでいるようだった。
気迫が増した彼女の様子を見て、まさかと白い目を向ける。
……怒ってやがる。根本的に。
沖田は気づいた。目の前で全速力で土方の元へ向かっているはずの彼女が、いつの間にか自分にされた仕打ちを奴らに返していることを。
殺意に満ちた彼女の横顔を見つめながら、今更ながら、最後まで彼女の欲求に応えなくて良かったと、心の中で安堵したのであった。
広い店内で悲鳴が飛び交い、真選組は出入口を遮断して逃げる者を絶った。
もちろん、媚薬を用いている事を分かって利用していた者は容赦なくしょっぴくためである。
「真選組だァッ!御用改めである!大人しくお縄に附けッ!」
真選組を率いてその場に現れたのは、局長である近藤。真選組総勢での制圧となった。
那智はと言えば、先程連行されていった土方の様子が気になり、スタッフルームへと全速力で向かっていた。
真選組が押しかけてきたのを耳にしたのか、向かってくる店員達が攻撃を仕掛けてくる。
土方の姿をあちこち見渡しながらも、那智と沖田は次々と武器になるものをその辺りから物色しては、なぎ倒していった。
奥まで通じる通路を闇雲に走っている那智を前方に、沖田はどことなく彼女への違和感を感じていた。
闘い方が、いつもと違う。
いつもなら致命傷を避けて攻撃をするのに、今日の彼女は容赦がない。
それどころか刀を振るわず、ただひたすら男たちの股間に猛烈な蹴りを入れて駆け進んでいるようだった。
気迫が増した彼女の様子を見て、まさかと白い目を向ける。
……怒ってやがる。根本的に。
沖田は気づいた。目の前で全速力で土方の元へ向かっているはずの彼女が、いつの間にか自分にされた仕打ちを奴らに返していることを。
殺意に満ちた彼女の横顔を見つめながら、今更ながら、最後まで彼女の欲求に応えなくて良かったと、心の中で安堵したのであった。