頭がぼんやりする。
身体が熱くて、溶けそうな気がする。
彼が触れるところが火傷していくかのように熱を灯し、もっと触れて欲しいとさえ思う。

あぁ、これが〝求める〟ということか。

那智はそう考えながらも、沖田が触れる度に感じ続けた。

身体中に彼の舌が這い回り、片方の手は那智の口を塞ぎ、もう片方の手は淫らになった服を手際よく脱がしていく。そうして顕になった彼女の体を、その大きな手で触れていく。

那智の漏らす吐息と微かに聞こえるあまい声は、まるで沖田にとって媚薬と同じ効果を得ているほどだった。

この手の中にいる女を、今すぐ絶頂を迎えるまで抱き続けてやりたい。
自分以外の男など眼中に入らぬほど、その身体に知ら締めてやりたい。

そう思えば思うほど、彼女を抱く力は強まり、動きも激しさを増した。

透き通るような白い肌はどこまでも続き、胸も穢れのない綺麗な形を保っていた。

何度も突起を吸っては離し、時折歯を立ててやるとビクリと身体を揺らす。

舌と共に手も下へ下へと動かし、ようやく那智の秘部へと辿り着いては、そっと人差し指でなぞりあげた。

「んぁｯ……や、やだ……へ、変になるから、やめて……ｯ」

「……」

どこの口が嫌だと言っているんだ、と思わず言いたくなるほど、快感に溺れているような顔つきをしているのに、沖田は眉を顰める。

いつの間にかどS心は復活し、那智の恥ずかしがるそこに、顔を近づけ舌を這わせた。

「ひゃっ……いやぁぁｯ……あぁｯ！！」

「そんなに気持ちいいかぃ。じゃあ…イっちまいな。」

指先を秘部の膣の中へ勢いよく入れて上下に動かし、突起には舌を這わせる。
もはや彼女は自力でなんとか口を抑えて声を押し殺したが、微かに漏れてくる甘い叫び声と、ビクンと大きく揺れた体を一目見れば、それは絶頂を迎えたという紛れもない証拠だった。

無反応になった那智を確認し、沖田は身体を起こして気を失っている彼女の顔を見て、その場で一気に脱力した。

「クソッ……土方に八つ当たりしたらとんだ仕打ちが返ってきやがった。生殺しもいいとこでぃ……」

目を閉じている彼女が目を覚ませば、薬の効果は消えている。これ以上続ける必要は無いと何度も言い聞かせ、沖田はそっと彼女の服を整えた。

「この借りは高くつくぜぃ、那智。」

前髪をくしゃりとかきあげて放った独り言は、誰一人とて聞こえることなく、儚く散っていったのであった。