二.生殺し(※一部性的描写あり。)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
天井を背景に映る沖田の目が、怒っているようにも見えるが、なぜだか悲しそうに見えた。
那智の上に沖田がまたがり、いつの間にか彼の片手で両手は頭の上に張り付けにされていた。
「……確かに俺は土方さんにとっても、那智にとっても歳は下でぃ。」
弱々しい小さな声で、沖田がぽつりぽつりと話し始める。
那智はただそれに耳を傾けた。
「でも俺があんたに向けてる好意までもが、ガキの戯言だって思われてんのが俺には癪で仕方がねぇ。」
「わ、私はそんな……」
「那智は俺がまだガキだと思ってんのか?昔のように大して何も知らねぇ、女の悦ばせ方も知らねぇガキだっていうのかよ。」
「そ、そんなこと言ってな……」
「じゃあ。」
那智の否定する言葉を遮るように、沖田が話す。いつもと違う様子に、那智もかなり動揺していた。
「…じゃあ、俺はいつまで理性を押し殺してりゃ、あんたを手に入れられるんだ。俺だって、あんたならしてみりゃガキだって分かってるからこそ、うかうかしてられねぇんだ。」
「そ、総悟……?」
心配をする那智を余所に、沖田はチーフの置いていった飲み物を少し口に含み、そのまま那智の口にそれを無理やり流し込んだ。
突然入ってきた液体にゴクンと音を鳴らし、那智は言葉を失う。
「…まぁでも、そんなガキに自由を奪われて、飲み物すら俺に飲ませてもらうしかできねぇ気分はどうだ?…大人しくしてんのは終ぇだ。この前の続き、しっかりとあんたの身体に教えてやらァ。俺が本当にガキかどうか。」
「そ、総悟待って、私は……ッッ?!」
必死に自分の気持ちを伝えようとする那智の身体に、突然異変が起きた。
鼓動が早くなり、身体が火照る。
息遣いは次第に荒くなり、頭がぼんやりし始めた。
「そうっ、ご……ッ!話を聞いてーーッ!」
沖田はそんな彼女を見て、はっと我にかえる。
これからその反応に仕立てあげようとしていたのに、既に様子がおかしい那智を見て、酷く驚いた。
「ーーまさかッ!」
原因を突き止めるにはさして時間がかからなかった。今しがた飲ませた飲み物を見ては、舌打ちをする。
「……チッ。あの野郎、盛ってやがったか…」
ギリリと奥歯を噛み締め、してやられた事に悔しさを覚える。
そうして彼女に再び視線を戻すと、思わず理性がぶっ飛ぶほど、誘惑する表情を浮かべていた。
「な、なんか変……どうしよ、総悟っ、私ッーー」
「……落ち着いて聞きなせぇ那智。今俺が飲ませたもん、媚薬が混じってやがったんでぃ。」
「……び、やく?」
「言っちまえば、性欲を強める薬でさァ。時間が経てばおさまるから、ちと我慢しなせぇ。」
ここで今彼女に手をかけたら、後戻りは出来なくなる。
自分の箍が外れて、彼女を欲のままに抱いてしまうのが目に見えているからだ。
だがそうしたところで、彼女の心が手に入らないことも、後で後悔するのも分かりきっている。
俺は那智を傷つけたいわけじゃねぇ。
自分のものにしたいだけの……ただの独占欲の塊なだけだ。
そんな沖田の心境を余所に、那智は更に理性を掻き立てるような荒い息遣いで彼にこう言った。
「む、無理だよ、助けて総悟ッ……」
「ーーッ」
言葉にならない感情を抱き、沖田は那智の首元にそっと指を這わせる。
「ひやぁっ……ッ!」
那智の身体がビクンと跳ね、更に頬を赤らめて甘い声を吐き出す。
「な、に、今のッーー!」
本人すら分からぬこの状況に、沖田は彼女から目を逸らし、悟られぬように拳を握っては背を向けた。
「…これだけでそんな敏感なんだ。煽んのはやめてくれぃ。俺だって男でさァ。いくら媚薬のせいだとはいえ、そこまで感じられちゃ、一度手ぇ出したら抑えが効かねぇ。俺ァ効果が切れるまで席外すから、その間になんとか凌いで……」
「や、ひとりにしないで、お願いッーー」
弱々しい身体で沖田の袖を引っぱる那智を見て、沖田はとうとう痺れを切らした。
「知らねぇぞ、どうなっても!」
牙をむき出しにした狼は、まるで好物を食すかのように彼女の体に食らいついたのであった。
那智の上に沖田がまたがり、いつの間にか彼の片手で両手は頭の上に張り付けにされていた。
「……確かに俺は土方さんにとっても、那智にとっても歳は下でぃ。」
弱々しい小さな声で、沖田がぽつりぽつりと話し始める。
那智はただそれに耳を傾けた。
「でも俺があんたに向けてる好意までもが、ガキの戯言だって思われてんのが俺には癪で仕方がねぇ。」
「わ、私はそんな……」
「那智は俺がまだガキだと思ってんのか?昔のように大して何も知らねぇ、女の悦ばせ方も知らねぇガキだっていうのかよ。」
「そ、そんなこと言ってな……」
「じゃあ。」
那智の否定する言葉を遮るように、沖田が話す。いつもと違う様子に、那智もかなり動揺していた。
「…じゃあ、俺はいつまで理性を押し殺してりゃ、あんたを手に入れられるんだ。俺だって、あんたならしてみりゃガキだって分かってるからこそ、うかうかしてられねぇんだ。」
「そ、総悟……?」
心配をする那智を余所に、沖田はチーフの置いていった飲み物を少し口に含み、そのまま那智の口にそれを無理やり流し込んだ。
突然入ってきた液体にゴクンと音を鳴らし、那智は言葉を失う。
「…まぁでも、そんなガキに自由を奪われて、飲み物すら俺に飲ませてもらうしかできねぇ気分はどうだ?…大人しくしてんのは終ぇだ。この前の続き、しっかりとあんたの身体に教えてやらァ。俺が本当にガキかどうか。」
「そ、総悟待って、私は……ッッ?!」
必死に自分の気持ちを伝えようとする那智の身体に、突然異変が起きた。
鼓動が早くなり、身体が火照る。
息遣いは次第に荒くなり、頭がぼんやりし始めた。
「そうっ、ご……ッ!話を聞いてーーッ!」
沖田はそんな彼女を見て、はっと我にかえる。
これからその反応に仕立てあげようとしていたのに、既に様子がおかしい那智を見て、酷く驚いた。
「ーーまさかッ!」
原因を突き止めるにはさして時間がかからなかった。今しがた飲ませた飲み物を見ては、舌打ちをする。
「……チッ。あの野郎、盛ってやがったか…」
ギリリと奥歯を噛み締め、してやられた事に悔しさを覚える。
そうして彼女に再び視線を戻すと、思わず理性がぶっ飛ぶほど、誘惑する表情を浮かべていた。
「な、なんか変……どうしよ、総悟っ、私ッーー」
「……落ち着いて聞きなせぇ那智。今俺が飲ませたもん、媚薬が混じってやがったんでぃ。」
「……び、やく?」
「言っちまえば、性欲を強める薬でさァ。時間が経てばおさまるから、ちと我慢しなせぇ。」
ここで今彼女に手をかけたら、後戻りは出来なくなる。
自分の箍が外れて、彼女を欲のままに抱いてしまうのが目に見えているからだ。
だがそうしたところで、彼女の心が手に入らないことも、後で後悔するのも分かりきっている。
俺は那智を傷つけたいわけじゃねぇ。
自分のものにしたいだけの……ただの独占欲の塊なだけだ。
そんな沖田の心境を余所に、那智は更に理性を掻き立てるような荒い息遣いで彼にこう言った。
「む、無理だよ、助けて総悟ッ……」
「ーーッ」
言葉にならない感情を抱き、沖田は那智の首元にそっと指を這わせる。
「ひやぁっ……ッ!」
那智の身体がビクンと跳ね、更に頬を赤らめて甘い声を吐き出す。
「な、に、今のッーー!」
本人すら分からぬこの状況に、沖田は彼女から目を逸らし、悟られぬように拳を握っては背を向けた。
「…これだけでそんな敏感なんだ。煽んのはやめてくれぃ。俺だって男でさァ。いくら媚薬のせいだとはいえ、そこまで感じられちゃ、一度手ぇ出したら抑えが効かねぇ。俺ァ効果が切れるまで席外すから、その間になんとか凌いで……」
「や、ひとりにしないで、お願いッーー」
弱々しい身体で沖田の袖を引っぱる那智を見て、沖田はとうとう痺れを切らした。
「知らねぇぞ、どうなっても!」
牙をむき出しにした狼は、まるで好物を食すかのように彼女の体に食らいついたのであった。