二.生殺し(※一部性的描写あり。)
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参謀という職にも慣れ、隊員の皆も那智の女姿にすっかり慣れてきた頃。
久方ぶりの非番をもらった那智は、暖かい春の陽気に心地良さを感じながら、ゴロンと寝返りを打った。
その時那智の指先に何か心地いい温かさの柔らかいものが触れ、思わずそれに腕をまわす。そうして次に顔に触れたのは、なんとも堅い胸板。ようやくふと我に返り、違和感を感じて目を開けた。
「あれ、なにこれ……ーーッッ!!」
「大胆だなァ那智。まさか自分の方から俺を欲しがってくるなんざ、さすがの俺でも予想してねぇでさァ。」
那智は目を開けた瞬間、意地の悪い笑みを浮かべた沖田の顔が至近距離にあったことに驚き、思わず言葉を失う。
そんな那智を余所に沖田は、彼女の可愛らしい寝ぼけた姿を見て、思わず抱きしめ返した。
「ちょちょちょ、ちょっと何してーーむぐっ!」
「バカ、大声出したら他の連中に気づかれまさァ。」
彼女の口を、大きな手のひらが覆う。
みるみる顔を真っ赤にしていく那智を見ては、沖田はフンと鼻を鳴らした。
「真選組期待の参謀殿がまさか、こんな悩殺じみた淫らな姿で、寝ぼけて抱きついてくるなんて、俺もつくづく運がいい。」
そう言った沖田は横向きだった那智の身体を押して仰向けにし、その上へと馬乗りになる。
もちろん口は抑えたままで、もう片方の腕では彼女の二本の細い腕を頭の上に固定していた。
「……すっげぇそそる。そのツラ。今すぐ鳴かせていいですかぃ?いいですよねぇ?」
ドSオーラ全開の沖田を見て、那智は青ざめた。
なんとかしてこの危機的状況を打破しなけらば、確実にこの男の思い通りになってしまう!
そう考えては、首をブンブンと左右に降り、なんとか彼の手から口を解放しては、最小限の声で怒鳴りあげた。
「あああアホか!いいわけないだろッ!!!」
「えー?でも襲って欲しいって顔に書いてありまさァ。」
「えー?じゃない。書いてない。むしろ今すぐそこを退けって書いてあります。」
ちっとも気を許そうとしない那智を見て、沖田は下唇を尖らせては、再び悪巧みをしている顔をして彼女の耳元に触れるか否かの所まで口元を持っていった。
「つれねぇなァ……熱いキスまでした仲なのに。」
「~~~ッッ!!」
耳にキスをされ、全身の体温がカッとあがる。言葉にならないと言いたげな那智を見て、沖田は満足そうに笑っては彼女の手を解放した。
「何考えてんだ総悟ッ!バレたら切腹だってーー」
「俺はいいんでぃ。同意の元だから。」
「してません、同意した覚えないんですけどッ!」
「……チッ。」
しれっと嘘をつく彼に、思わずツッコミをかます。
沖田はやれやれと言ってようやく那智の上から身体を退かし、彼女の向かいにあぐらかいて座った。
「な、なに?っていうか私今日非番なんだけど。お昼まで寝ようと思ってたんだけど。」
「だろうと思ってた。だからここに来たんでさァ。……起こそうと思って。」
「起こすなよ!寝かせてよ!せっかく久々に早起きしなくていいと思ってたのに!」
「……そんなに寝てぇんなら、まぁいいけど。俺の前で寝るってことは、誘ってるって解釈していいんだよな?」
「誘ってないわ!なんでそういう考えになるんだよッ!普通に寝たい。ぐっすり寝たい!一人で!」
「……で、寝るんだよな?」
「おおおおお起きます、今すぐ起きます!」
沖田の策略にまんまとハマり、那智はとうとう昼まで寝坊コースを諦めた。
彼はと言えば、向かいで満足そうに意地の悪い笑みを浮かべていた。
「じゃ、今日は俺と出かけるって事で。外にいるんで着替えて支度して出てきなせぇ。あ、刀は置いてってくだせぇよ。」
思わぬ彼の誘いに、那智はぽかんと口を開けたまま、外に出ていく彼を見送った。
全っ然、全く持って意味がわかんない。
なんで非番の日に総悟と外へ?
っていうか、そのために人が寝てる布団の中にまで忍び込んでたってこと?!
なんて思っていても、体は自然と外へ出かける身支度を整える。
普段化粧もしていなかった自分が今更おめかしするのも変な話なので、簡単に髪を整えて襖を開けた。
宣言通り、通路でぼんやり外を眺めて待っている彼の猫背姿が目に止まる。
「用意はや。さ、行きますぜ。」
「え、行くってどこへ?」
「決まってらァ。デートだ。」
「……はぁ?!」
ゆっくりしようと思っていた貴重な非番は、こうして彼によって一瞬で灰と化されたのであった。
久方ぶりの非番をもらった那智は、暖かい春の陽気に心地良さを感じながら、ゴロンと寝返りを打った。
その時那智の指先に何か心地いい温かさの柔らかいものが触れ、思わずそれに腕をまわす。そうして次に顔に触れたのは、なんとも堅い胸板。ようやくふと我に返り、違和感を感じて目を開けた。
「あれ、なにこれ……ーーッッ!!」
「大胆だなァ那智。まさか自分の方から俺を欲しがってくるなんざ、さすがの俺でも予想してねぇでさァ。」
那智は目を開けた瞬間、意地の悪い笑みを浮かべた沖田の顔が至近距離にあったことに驚き、思わず言葉を失う。
そんな那智を余所に沖田は、彼女の可愛らしい寝ぼけた姿を見て、思わず抱きしめ返した。
「ちょちょちょ、ちょっと何してーーむぐっ!」
「バカ、大声出したら他の連中に気づかれまさァ。」
彼女の口を、大きな手のひらが覆う。
みるみる顔を真っ赤にしていく那智を見ては、沖田はフンと鼻を鳴らした。
「真選組期待の参謀殿がまさか、こんな悩殺じみた淫らな姿で、寝ぼけて抱きついてくるなんて、俺もつくづく運がいい。」
そう言った沖田は横向きだった那智の身体を押して仰向けにし、その上へと馬乗りになる。
もちろん口は抑えたままで、もう片方の腕では彼女の二本の細い腕を頭の上に固定していた。
「……すっげぇそそる。そのツラ。今すぐ鳴かせていいですかぃ?いいですよねぇ?」
ドSオーラ全開の沖田を見て、那智は青ざめた。
なんとかしてこの危機的状況を打破しなけらば、確実にこの男の思い通りになってしまう!
そう考えては、首をブンブンと左右に降り、なんとか彼の手から口を解放しては、最小限の声で怒鳴りあげた。
「あああアホか!いいわけないだろッ!!!」
「えー?でも襲って欲しいって顔に書いてありまさァ。」
「えー?じゃない。書いてない。むしろ今すぐそこを退けって書いてあります。」
ちっとも気を許そうとしない那智を見て、沖田は下唇を尖らせては、再び悪巧みをしている顔をして彼女の耳元に触れるか否かの所まで口元を持っていった。
「つれねぇなァ……熱いキスまでした仲なのに。」
「~~~ッッ!!」
耳にキスをされ、全身の体温がカッとあがる。言葉にならないと言いたげな那智を見て、沖田は満足そうに笑っては彼女の手を解放した。
「何考えてんだ総悟ッ!バレたら切腹だってーー」
「俺はいいんでぃ。同意の元だから。」
「してません、同意した覚えないんですけどッ!」
「……チッ。」
しれっと嘘をつく彼に、思わずツッコミをかます。
沖田はやれやれと言ってようやく那智の上から身体を退かし、彼女の向かいにあぐらかいて座った。
「な、なに?っていうか私今日非番なんだけど。お昼まで寝ようと思ってたんだけど。」
「だろうと思ってた。だからここに来たんでさァ。……起こそうと思って。」
「起こすなよ!寝かせてよ!せっかく久々に早起きしなくていいと思ってたのに!」
「……そんなに寝てぇんなら、まぁいいけど。俺の前で寝るってことは、誘ってるって解釈していいんだよな?」
「誘ってないわ!なんでそういう考えになるんだよッ!普通に寝たい。ぐっすり寝たい!一人で!」
「……で、寝るんだよな?」
「おおおおお起きます、今すぐ起きます!」
沖田の策略にまんまとハマり、那智はとうとう昼まで寝坊コースを諦めた。
彼はと言えば、向かいで満足そうに意地の悪い笑みを浮かべていた。
「じゃ、今日は俺と出かけるって事で。外にいるんで着替えて支度して出てきなせぇ。あ、刀は置いてってくだせぇよ。」
思わぬ彼の誘いに、那智はぽかんと口を開けたまま、外に出ていく彼を見送った。
全っ然、全く持って意味がわかんない。
なんで非番の日に総悟と外へ?
っていうか、そのために人が寝てる布団の中にまで忍び込んでたってこと?!
なんて思っていても、体は自然と外へ出かける身支度を整える。
普段化粧もしていなかった自分が今更おめかしするのも変な話なので、簡単に髪を整えて襖を開けた。
宣言通り、通路でぼんやり外を眺めて待っている彼の猫背姿が目に止まる。
「用意はや。さ、行きますぜ。」
「え、行くってどこへ?」
「決まってらァ。デートだ。」
「……はぁ?!」
ゆっくりしようと思っていた貴重な非番は、こうして彼によって一瞬で灰と化されたのであった。