例えどんな姿になったとしても。
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ーーどうしよう。
刹那の頭の中では、その一言がぐるぐると徘徊していた。
見た目はまるで子どもの姿。もちろん中身はいい歳の大人だ。
とりあえず服は元凶である源外に買いに行かせ、なんとか着物は手に入った。
だが心境は複雑だった。まさかこんな子供の着物がぴったりになってしまったことに。
「で。どーしてくれるんですか、この体!傷跡なくすどころか幼児化してんですけどッ!私、元の体に戻れるんですか、源外さんッッ!!」
「お、落ち着け姉ちゃん。幼児化する機械が作れたんだ。大人化する機械だって作れるだろ。わりぃがそれを作るまで、しばらく辛抱してくれ。」
「……それ、どのくらいで出来るんですか?」
「一ヶ月だ。」
人差し指を立ててハッキリという源外に、容赦なく拳を押し当てる。
「…もっと早く作りやがれジジィ。いい歳こいて一ヶ月子どもの姿なんて、笑えねぇだろーが。」
「いちちッ……おめぇ銀の時に似てきやがったな……」
「似てねぇ。…元々こういう性格です。」
露骨に素で喋る刹那を、頭をさすりながら源外は眺めた。そして、それが重大な過ちを犯してしまったことに気がついたのだ。
「お、おい姉ちゃん!!」
「なんですか。」
「やべぇ、やべぇぞッ!この事がもし銀の時に知られちゃ、俺ァ殺されちまう!なんとか俺が元の姿に戻すからくりを作るまで、あいつにバレねぇように生活してくれ!」
「はぁッ?!めんどくせぇ問題引き起こしといて、何無理難題押し付けてるんですかッ!だいたい銀時とは一緒に住んでて毎日顔を合わせるから、隠すなんて無理ですよ!」
「頼むッ!あいつが暴れると俺の大切なからくりまで破壊されちまいそうなんだ!頼む、なるべく早く作るから、アイツにだけはバレねぇようにしてくれぇーー…」
刹那に縋りついては、泣きじゃくる源外。
どうも老人に甘い刹那は、しばらくそれを見ては肩で大きく息をし、その手をとった。
「…わかりましたよ。その代わり、うそが突き通せて一週間です。それまでに何とか解消法を見つけて元の体に戻してください、いいですね?」
「おぉ…この老いぼれの命を救ってくれるか…姉ちゃんはやっぱり優しいのぅ。」
源外のその言葉を聞いて、彼女はめんどくさそうな顔をしながら頭をかいた。
まぁいくら銀時でも、さすがにこのおじいさんの命をとることはしないだろうが、からくりごと破壊するくらいは可能性がある。
特にようやく人間らしい人間に戻った今では妙に過保護で、ちょっとケガをして帰っただけで物凄い説教をたれる時がある。
ましてや子供の姿になってしまった等と正直に話せば、また面倒事を起こしたなり、どうしていつも普通の人生が送れねぇんだ、などと説教をたれるのも目に浮かぶ。
仕方なく、刹那は腹をくくってしばらくこの姿で銀時の傍にいようと、心に決めた。
しかしそんな二人の耳に、再び恐怖の機械音が届いた。
「な、なんじゃ?!」
「い、今の音…あれ、定春?!」
気づけば小さな姿になった定春が見当たらない。
そして先ほどのマシンの煙が再び室内を覆い、しばらくすると機械が壊れた音と共に大きな定春の姿が見えた。
「え…さ、定春?!」
「ワンッ!」
再び現れた定春は、なぜか刹那と違い元の姿に。
だが源外が作った機械は木っ端微塵に破損し、鉄のくずがあちこちに転がっていた。
「どうして定春だけ戻るんだ?!」
「……こりゃあやべぇ。」
「え……?」
「このわん公が壊しちまったせいで、今作ったからくりの仕組みがわかんなくなっちまった。……姉ちゃん、やっぱり一ヶ月くれや。」
「自分の作ったからくりくらい、しっかり頭に刻んどけバカヤローッ!!」
そう言った源外を全力で蹴飛ばしたのは、言うまでもない。
刹那の頭の中では、その一言がぐるぐると徘徊していた。
見た目はまるで子どもの姿。もちろん中身はいい歳の大人だ。
とりあえず服は元凶である源外に買いに行かせ、なんとか着物は手に入った。
だが心境は複雑だった。まさかこんな子供の着物がぴったりになってしまったことに。
「で。どーしてくれるんですか、この体!傷跡なくすどころか幼児化してんですけどッ!私、元の体に戻れるんですか、源外さんッッ!!」
「お、落ち着け姉ちゃん。幼児化する機械が作れたんだ。大人化する機械だって作れるだろ。わりぃがそれを作るまで、しばらく辛抱してくれ。」
「……それ、どのくらいで出来るんですか?」
「一ヶ月だ。」
人差し指を立ててハッキリという源外に、容赦なく拳を押し当てる。
「…もっと早く作りやがれジジィ。いい歳こいて一ヶ月子どもの姿なんて、笑えねぇだろーが。」
「いちちッ……おめぇ銀の時に似てきやがったな……」
「似てねぇ。…元々こういう性格です。」
露骨に素で喋る刹那を、頭をさすりながら源外は眺めた。そして、それが重大な過ちを犯してしまったことに気がついたのだ。
「お、おい姉ちゃん!!」
「なんですか。」
「やべぇ、やべぇぞッ!この事がもし銀の時に知られちゃ、俺ァ殺されちまう!なんとか俺が元の姿に戻すからくりを作るまで、あいつにバレねぇように生活してくれ!」
「はぁッ?!めんどくせぇ問題引き起こしといて、何無理難題押し付けてるんですかッ!だいたい銀時とは一緒に住んでて毎日顔を合わせるから、隠すなんて無理ですよ!」
「頼むッ!あいつが暴れると俺の大切なからくりまで破壊されちまいそうなんだ!頼む、なるべく早く作るから、アイツにだけはバレねぇようにしてくれぇーー…」
刹那に縋りついては、泣きじゃくる源外。
どうも老人に甘い刹那は、しばらくそれを見ては肩で大きく息をし、その手をとった。
「…わかりましたよ。その代わり、うそが突き通せて一週間です。それまでに何とか解消法を見つけて元の体に戻してください、いいですね?」
「おぉ…この老いぼれの命を救ってくれるか…姉ちゃんはやっぱり優しいのぅ。」
源外のその言葉を聞いて、彼女はめんどくさそうな顔をしながら頭をかいた。
まぁいくら銀時でも、さすがにこのおじいさんの命をとることはしないだろうが、からくりごと破壊するくらいは可能性がある。
特にようやく人間らしい人間に戻った今では妙に過保護で、ちょっとケガをして帰っただけで物凄い説教をたれる時がある。
ましてや子供の姿になってしまった等と正直に話せば、また面倒事を起こしたなり、どうしていつも普通の人生が送れねぇんだ、などと説教をたれるのも目に浮かぶ。
仕方なく、刹那は腹をくくってしばらくこの姿で銀時の傍にいようと、心に決めた。
しかしそんな二人の耳に、再び恐怖の機械音が届いた。
「な、なんじゃ?!」
「い、今の音…あれ、定春?!」
気づけば小さな姿になった定春が見当たらない。
そして先ほどのマシンの煙が再び室内を覆い、しばらくすると機械が壊れた音と共に大きな定春の姿が見えた。
「え…さ、定春?!」
「ワンッ!」
再び現れた定春は、なぜか刹那と違い元の姿に。
だが源外が作った機械は木っ端微塵に破損し、鉄のくずがあちこちに転がっていた。
「どうして定春だけ戻るんだ?!」
「……こりゃあやべぇ。」
「え……?」
「このわん公が壊しちまったせいで、今作ったからくりの仕組みがわかんなくなっちまった。……姉ちゃん、やっぱり一ヶ月くれや。」
「自分の作ったからくりくらい、しっかり頭に刻んどけバカヤローッ!!」
そう言った源外を全力で蹴飛ばしたのは、言うまでもない。