例えどんな姿になったとしても。
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「こんにちは、源外さん。」
扉を開けてそう言うと、奥で機械をいじっていた小柄な老人がくるりと振り向き、刹那を見てはパッと晴れた顔をした。
「おぉ、銀の時んとこの姉ちゃんじゃねぇかッ!どうしたんでぃ今日は。珍しく一人かい?」
「えぇ。今日は皆各々に用事があったので、私は定春とお散歩です。近くまで来たから、寄っただけで用は特にないんですが…」
「そりゃちょうどよかった!姉ちゃんに試し……いや、プレゼントがあんだよッ!」
「……いま試しって言いませんでした?まさか源外さん、私を使ってからくりの実験かなにか?」
刹那の鋭い目線に、源外は冷りと背筋を凍らすも慌てて弁解をした。
「いいいいや、ちげぇよ!姉ちゃんを実験台なんぞにしたら、あの銀の時が俺の息の根止めに来ちまうだろーよッ!ほら、前に言っとったじゃろ。肩と腹の傷が気になるって話をよ。」
「あー…してましたっけ、そんな話。」
刹那は以前源外の元へ来た時にそんな話をしていたようなことを思い出した。
確か先日銀時のスクーターを直しにここへ来た時のことだ。その時たまたまこの家で映っていたテレビの番組で、今年は露出の高い着物が流行りだとかいう特集がやっていた事から、暇な銀時が自分にももう少し露出感が出せないか、だのと訳の分からない突っかかり方をしてきたような記憶がある。
元々女らしい格好は動きにくいせいであまり好まない自分にとって、露出なんてもっての他だった。
結果銀時に返した答えは、肩や腹の傷跡が目立つから嫌だ。というものだった…気がする。
適当にその場しのぎで言ったつもりだったが、どうやらこの老人はそれを酷く気にかけてくれていたようだった。
刹那は小さくため息を零して、再び思考を今へと戻した。
「それで、私にプレゼントって?」
「姉ちゃんが来る時までにと思って作っておいたんじゃがな…。これだッ!」
自信満々に腰に手を当てて、どーんと構える源外の先には、大きな布でその姿を隠されていたからくりが露わになった。
人が入れるほどの大きなカプセル型が機械に繋がれており、どの辺がプレゼントなのかと刹那は疑問を抱いた。
「……これは?」
「お前さんが気にしとった傷を消すからくりじゃッ!」
「えぇっ?!そんなこと出来るの?!」
「天才からくり技師じゃからのぅ!この中に入ればお前さんの傷はきれいさっぱりじゃ。」
「……傷、ねぇ。」
確かに気にはしていた。それは服の露出が出来ないなどという簡単な理由ではなく、時折銀時がこの二つの傷を見て、どこか切なげな表情を浮かべている時があることを知っていたからだ。
「ほれほれ、さぁ!入ってみんか!」
「え、え、ちょっと、源外さんッ!」
悩んでいる間に、源外に背中を押されて機械の入口までま誘導される。
乗り気ではないが、自分のためにわざわざ時間を費やして使ってくれたものだ。
ここで断るわけにもいかないだろう。
刹那は決心して、そこから先は自分の足でカプセルの中へと足を踏み入れた。
「あぁ、すまんが服だけは脱いでくれるかのぅ。」
「……」
刹那は源外の言葉に躊躇することなく服を脱ぎ、カプセルの中から手を伸ばしてそれを定春に託した。
顔の部分だけがガラス張りで、それ以外は鉄でできているため醜態を晒すことは無いが、どこかこの状況に違和感を抱く。
「さぁ、行くぞぉ姉ちゃんッ!」
けれどももう、後には退けない。
刹那は腹を括って、源外がやる事を見届けた。
そして彼がスイッチを勢いよく押すと、凄まじい光と濃い煙のようなものが機械から溢れ出し、視界を遮った。
「なっ、なにこれッ、…ゴホッ!」
突然の事に、思わずむせる刹那。
それを見ていた定春が心配して、彼女が入るカプセルを爪を立ててこじ開けようとした。
「あぁこらッ!やめんかッ!」
源外が慌てて機械から定春を引き離そうとするが、定春は断固とその場から離れること無く、しがみついた。
源外の力では適うはずもなく、定春を引っ張った反動で身体が吹っ飛び、家の端へとたどり着く。
そしてハッと起き上がれば定春がカプセルの扉を開け、中から煙が噴き出した。
「お、おい!」
しばらく白い煙が刹那と定春の姿をくらます。
そしてようやく晴れて見えた姿はーーー。
「へ?」
源外は、思わず声を裏返した。
咳き込んで涙目になって出てきた刹那の姿と、その隣にいる定春の姿は、それほど衝撃的なものだったのだ。
「…ゴホッ、ゴホッ!定春が開けてくれなかったらむせて死ぬとこだった……大丈夫?さだは……」
近くで同じようにゴホゴホと咳き込んでいる定春に手を差し伸べようとしたが、刹那の動きはそこでピタリと止まった。
目の前にいる定春の姿がやけに小さい。
これではまるで、そこらにいる犬と同じサイズ…いや、それ以上に子犬と同じくらいの大きさだ。
自分が大きくなったのだろうか、と疑い己の体に恐る恐る目を向ける。
すると、全裸になった身体があまりにも幼くなっている事に気づき、刹那は言葉を失った。
「なッーー!!」
「ど……」
「どういうことだぁぁぁッッ!!!」
源外と刹那の叫び声が重なる。
刹那の姿は幼児と化し、定春は子犬サイズに。
思いもよらない結果に、二人は頭を抱えた。
「な、なななななんでこんな小さくなって……!」
「だから途中で開けるなっつったろーがッ!!どーすんだよこりゃぁ!!おい姉ちゃん、もっぺん入れ!」
「えっえっ?!」
「その身体を元に戻してやっから、早く中はいれ!幼くはなったと言っても、おめぇの体はどう見たって思春期真っ只中の十五歳の裸……ゴフッ!!」
刹那の渾身の平手が源外に届く。
「どさくさに紛れてセクハラ発言しないでください!とりあえず何とか治してくださいよッ!」
「わかっとるわ!お前は後で直してやるからここで大人しくしとけッ!」
「……クゥン」
言語を理解しているのか、定春はしょぼんとした顔を浮かべて、刹那を見守るように機械から少し離れた位置に腰を落とした。
今度こそ。
源外はそう心の中で呟いて、再び装置のスイッチを入れる。
先程と同じように煙にまみれ、中で刹那の咳が聞こえてくる。
数秒後、作業が終わったのを知らせる音がなり、扉は静かに開いた。
「ど、どうじゃ姉ちゃん!元に戻っ……」
「……」
装置からでてきた刹那の姿は、先程よりも更に幼い姿へとなっていた。
外見だけ見れば、どう見ても七~八歳程度。
そしてその表情は、体とはに使わぬほどの大層呆れた表情をしていた。
「ええええぇっ!なんでそんな姿になっちまったんだ、姉ちゃんッ!!」
「こっちが聞きてぇよッッ!!どーなってんだ源外さんッッ!!」
思わず拳を握り、源外に詰め寄る。
そして素っ裸の刹那を見て、慌てて定春が刹那の服を被せた。
だがそれも大人の姿に合わせた服。
刹那の今の身体をするりと抜け、パサリと床に落ちたのだった。
扉を開けてそう言うと、奥で機械をいじっていた小柄な老人がくるりと振り向き、刹那を見てはパッと晴れた顔をした。
「おぉ、銀の時んとこの姉ちゃんじゃねぇかッ!どうしたんでぃ今日は。珍しく一人かい?」
「えぇ。今日は皆各々に用事があったので、私は定春とお散歩です。近くまで来たから、寄っただけで用は特にないんですが…」
「そりゃちょうどよかった!姉ちゃんに試し……いや、プレゼントがあんだよッ!」
「……いま試しって言いませんでした?まさか源外さん、私を使ってからくりの実験かなにか?」
刹那の鋭い目線に、源外は冷りと背筋を凍らすも慌てて弁解をした。
「いいいいや、ちげぇよ!姉ちゃんを実験台なんぞにしたら、あの銀の時が俺の息の根止めに来ちまうだろーよッ!ほら、前に言っとったじゃろ。肩と腹の傷が気になるって話をよ。」
「あー…してましたっけ、そんな話。」
刹那は以前源外の元へ来た時にそんな話をしていたようなことを思い出した。
確か先日銀時のスクーターを直しにここへ来た時のことだ。その時たまたまこの家で映っていたテレビの番組で、今年は露出の高い着物が流行りだとかいう特集がやっていた事から、暇な銀時が自分にももう少し露出感が出せないか、だのと訳の分からない突っかかり方をしてきたような記憶がある。
元々女らしい格好は動きにくいせいであまり好まない自分にとって、露出なんてもっての他だった。
結果銀時に返した答えは、肩や腹の傷跡が目立つから嫌だ。というものだった…気がする。
適当にその場しのぎで言ったつもりだったが、どうやらこの老人はそれを酷く気にかけてくれていたようだった。
刹那は小さくため息を零して、再び思考を今へと戻した。
「それで、私にプレゼントって?」
「姉ちゃんが来る時までにと思って作っておいたんじゃがな…。これだッ!」
自信満々に腰に手を当てて、どーんと構える源外の先には、大きな布でその姿を隠されていたからくりが露わになった。
人が入れるほどの大きなカプセル型が機械に繋がれており、どの辺がプレゼントなのかと刹那は疑問を抱いた。
「……これは?」
「お前さんが気にしとった傷を消すからくりじゃッ!」
「えぇっ?!そんなこと出来るの?!」
「天才からくり技師じゃからのぅ!この中に入ればお前さんの傷はきれいさっぱりじゃ。」
「……傷、ねぇ。」
確かに気にはしていた。それは服の露出が出来ないなどという簡単な理由ではなく、時折銀時がこの二つの傷を見て、どこか切なげな表情を浮かべている時があることを知っていたからだ。
「ほれほれ、さぁ!入ってみんか!」
「え、え、ちょっと、源外さんッ!」
悩んでいる間に、源外に背中を押されて機械の入口までま誘導される。
乗り気ではないが、自分のためにわざわざ時間を費やして使ってくれたものだ。
ここで断るわけにもいかないだろう。
刹那は決心して、そこから先は自分の足でカプセルの中へと足を踏み入れた。
「あぁ、すまんが服だけは脱いでくれるかのぅ。」
「……」
刹那は源外の言葉に躊躇することなく服を脱ぎ、カプセルの中から手を伸ばしてそれを定春に託した。
顔の部分だけがガラス張りで、それ以外は鉄でできているため醜態を晒すことは無いが、どこかこの状況に違和感を抱く。
「さぁ、行くぞぉ姉ちゃんッ!」
けれどももう、後には退けない。
刹那は腹を括って、源外がやる事を見届けた。
そして彼がスイッチを勢いよく押すと、凄まじい光と濃い煙のようなものが機械から溢れ出し、視界を遮った。
「なっ、なにこれッ、…ゴホッ!」
突然の事に、思わずむせる刹那。
それを見ていた定春が心配して、彼女が入るカプセルを爪を立ててこじ開けようとした。
「あぁこらッ!やめんかッ!」
源外が慌てて機械から定春を引き離そうとするが、定春は断固とその場から離れること無く、しがみついた。
源外の力では適うはずもなく、定春を引っ張った反動で身体が吹っ飛び、家の端へとたどり着く。
そしてハッと起き上がれば定春がカプセルの扉を開け、中から煙が噴き出した。
「お、おい!」
しばらく白い煙が刹那と定春の姿をくらます。
そしてようやく晴れて見えた姿はーーー。
「へ?」
源外は、思わず声を裏返した。
咳き込んで涙目になって出てきた刹那の姿と、その隣にいる定春の姿は、それほど衝撃的なものだったのだ。
「…ゴホッ、ゴホッ!定春が開けてくれなかったらむせて死ぬとこだった……大丈夫?さだは……」
近くで同じようにゴホゴホと咳き込んでいる定春に手を差し伸べようとしたが、刹那の動きはそこでピタリと止まった。
目の前にいる定春の姿がやけに小さい。
これではまるで、そこらにいる犬と同じサイズ…いや、それ以上に子犬と同じくらいの大きさだ。
自分が大きくなったのだろうか、と疑い己の体に恐る恐る目を向ける。
すると、全裸になった身体があまりにも幼くなっている事に気づき、刹那は言葉を失った。
「なッーー!!」
「ど……」
「どういうことだぁぁぁッッ!!!」
源外と刹那の叫び声が重なる。
刹那の姿は幼児と化し、定春は子犬サイズに。
思いもよらない結果に、二人は頭を抱えた。
「な、なななななんでこんな小さくなって……!」
「だから途中で開けるなっつったろーがッ!!どーすんだよこりゃぁ!!おい姉ちゃん、もっぺん入れ!」
「えっえっ?!」
「その身体を元に戻してやっから、早く中はいれ!幼くはなったと言っても、おめぇの体はどう見たって思春期真っ只中の十五歳の裸……ゴフッ!!」
刹那の渾身の平手が源外に届く。
「どさくさに紛れてセクハラ発言しないでください!とりあえず何とか治してくださいよッ!」
「わかっとるわ!お前は後で直してやるからここで大人しくしとけッ!」
「……クゥン」
言語を理解しているのか、定春はしょぼんとした顔を浮かべて、刹那を見守るように機械から少し離れた位置に腰を落とした。
今度こそ。
源外はそう心の中で呟いて、再び装置のスイッチを入れる。
先程と同じように煙にまみれ、中で刹那の咳が聞こえてくる。
数秒後、作業が終わったのを知らせる音がなり、扉は静かに開いた。
「ど、どうじゃ姉ちゃん!元に戻っ……」
「……」
装置からでてきた刹那の姿は、先程よりも更に幼い姿へとなっていた。
外見だけ見れば、どう見ても七~八歳程度。
そしてその表情は、体とはに使わぬほどの大層呆れた表情をしていた。
「ええええぇっ!なんでそんな姿になっちまったんだ、姉ちゃんッ!!」
「こっちが聞きてぇよッッ!!どーなってんだ源外さんッッ!!」
思わず拳を握り、源外に詰め寄る。
そして素っ裸の刹那を見て、慌てて定春が刹那の服を被せた。
だがそれも大人の姿に合わせた服。
刹那の今の身体をするりと抜け、パサリと床に落ちたのだった。