三.侍 時々 姫
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沖田と朝食をとった後、病室に戻ると神楽と新八が刹那の傍に腰を下ろしていた。
「なんだテメェら、今日は早いじゃねーか」
「銀さん!沖田さんも来てたんですね。なんか、昨日見た夢に刹那さんが出てきちゃって…」
「私もネ。心配になって、いつもより早くここに来たアル」
「おいおい縁起でもねぇ事言うんじゃないよお前たち。」
「そーそー。刹那がテメェらの夢に出てくるわけねぇだろ。っつーか何やってんだよその手」
沖田が刹那に目を向ければ、新八と神楽がそっと彼女の手を取り、握りしめていた。
なぜかそれが沖田火をつけ、その手を奪うがために二人に割り込む。
「って、何やってんのーお前ら」
「ちょっと、何ですか沖田さん!横入りしないで下さいよ!」
「そうアル!テメェはすっこんでろこのクソガキッ!」
「お前らの汗かいたヌルヌルの手じゃ、刹那も安らかに眠れねぇだろーがッ!さっさとそれどかしやがれ!」
「安らかに眠るって表現おかしいでしょーよ!あんた心配してんのか諦めてんのかどっちだよ!!」
目の前で誰が手を握るかで交戦している三人を見て、銀時は頭を抱えてため息をこぼす。
だがその時、微かだが刹那の小さな声を耳にした気がした。
銀時は急いで彼女のそばへ駆け寄り、沖田達のいる方と反対側から顔を覗き込む。
病室は静まり返り、視線が彼女の目一点へと集中する。
「刹那…?」
銀時が弱々しくそう呼びかけると、その瞼はゆっくり、ゆっくりと上がり始めた。
そしてようやく、彼女が目を開けた時。銀時達は気づけば体が勝手に動いていた。
「刹那姉ちゃん!」
「刹那さんっ!!」
「刹那!」
「刹那!」
その場にいた四人が彼女の体へと抱き着き、刹那は意識をはっきりと取り戻した。
「ちょ、まっ…重い重い重いッ!!!」
とんでもなくシリアス感のないその目の覚まし方に、全員が腹を抱えて笑った事は、これから数秒後の事。